AstroArts Topics
太陽系
シミュレーションで探る地球型惑星形成の条件
2019/10/21
太陽系内の地球型4惑星の形成に関する数値シミュレーション研究により原始惑星系円盤のモデルが調べられ、とくに水星と火星の質量と軌道を再現するような条件に対して示唆が得られた。
エンケラドスの氷粒子から新たな有機物を検出
2019/10/08
探査機「カッシーニ」の観測で、土星の衛星エンケラドスから噴出する氷粒子にアミンや酢酸、アルデヒドなどの有機物が含まれていることが明らかになった。
「はやぶさ2」最後の小型機「MINERVA-II2」を10月3日に分離へ
2019/10/01
「はやぶさ2」の小型機「MINERVA-II2」が10月3日に分離される。機体を小惑星リュウグウへ落下させ、その挙動を見る実験に使用される。
鉄に富む小惑星表面の物質を高速衝突実験で確認
2019/09/24
鉄隕石に岩石の弾丸を高速衝突させる実験から、隕石表面に形成されるクレーターの表面が固化したケイ酸塩で覆われることが示された。鉄に富む小惑星の表面にケイ酸塩や含水鉱物が存在するという観測結果が自然であることを示す結果で、将来の小惑星探査計画にもつながる成果である。
観測史上2例目の恒星間天体、新発見のボリソフ彗星
2019/09/20
今年8月に新発見されたボリソフ彗星(C/2019 Q4)は、その軌道から恒星間天体らしいとみられている。2017年に発見されたオウムアムアに続く、史上2例目の恒星間天体だ。12月ごろには15等級になる見込みである。
月探査機「チャンドラヤーン2号」の着陸機、依然通信できず
2019/09/17
インドの月探査機「チャンドラヤーン2号」から分離された着陸機「ヴィクラム」は、今月7日に実施された月面への降下中に通信を絶った。月面上にあることは確認されているが、残念ながら現在も通信は確立していない。
アルマ望遠鏡で探る、木星の嵐の内側
2019/08/29
アルマ望遠鏡を用いた木星の電波観測により、渦巻く雲から50km下までの大気の様子がとらえられ、雲の下に広がるアンモニアガスの3次元分布図が作成された。
「はやぶさ2」人工クレーターの愛称は「おむすびころりん」
2019/08/26
「はやぶさ2」が今年4月に生成した人工クレーターの愛称が「おむすびころりんクレーター」に決まった。また、ローバー「MINERVA-II2」の運用見通しや帰還カプセルの着陸予定地などについても発表された。
エウロパ探査ミッション「エウロパ・クリッパー」の継続を承認
2019/08/21
NASAが実施予定の「エウロパ・クリッパー」ミッションについて、計画の継続が承認された。木星の衛星エウロパを探査する計画で、早ければ2023年に探査機が打ち上げられる。
木星の中心核は激しい天体衝突の痕跡かもしれない
2019/08/19
探査機「ジュノー」の観測から、木星に低密度で巨大な中心核が存在する可能性が示唆されている。この核は、形成から間もない木星に地球の10倍ほどの天体が正面衝突した結果作られたものかもしれない。
月の形成時期は従来説よりも1億年古い
2019/08/05
アポロ計画で採取された月のサンプルの組成分析から、月の形成時期が45億1000万年前であることが示された。従来説よりも1億年古い時期となる。
地球大気の流出量は磁気嵐のタイプによって異なる
2019/07/30
磁気嵐の発生時に地球の極域から宇宙空間へと大気が流出する現象について、コロナ質量放出に由来するタイプの磁気嵐の時に流量が特に多くなることがレーダー観測から明らかになった。
「はやぶさ2」第2回着陸地点は「うちでのこづち」
2019/07/29
「はやぶさ2」の第2回タッチダウンで撮影された新たな画像や動画が公開された。また着陸地点のニックネームは「うちでのこづち」と決まった。
リュウグウのようなC型小惑星の破片は壊れやすい
2019/07/22
「はやぶさ2」の小型着陸機「MASCOT」により、リュウグウの表面は小さい物質ではなく多孔質のもろい大きな岩で覆われていることが確かめられた。リュウグウのようなC型小惑星に由来する隕石の数が少ないのは、その壊れやすさが理由のようだ。