2月の星空
天体同士の見かけの接近は、見たり撮ったりする楽しさだけでなく、天体の距離の違いに思いを巡らせるきっかけも与えてくれる現象だ。今月は1日の未明から明け方に細い月と金星、翌2日の明け方に細い月と土星、そして28日に月と木星が接近する。
また、今月は惑星同士の大接近も起こる。13日前後は宵に火星と天王星、19日前後は明け方に金星と土星が、それぞれ大接近する。並び方の変化を追いかけたり、色や明るさを比較したりすると面白い。
宵空には「冬の大三角」が目立っている。機会があれば大三角のずっと下、南の地平線近くに見えるカノープスも探してみよう。東の空にはしし座、北東の空には北斗七星が見え始め、春の気配も感じられるようになってきたが、まだまだ風は冷たい。厚着をして星空観察を楽しもう。
注目の天文現象ガイド
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- 2月20日
- スーパームーン
- 2月27日
- 水星が東方最大離角
- 2月28日
- 月と木星が接近
- 3月 2日
- 細い月と土星が大接近
- 3月 3日
- 細い月と金星が大接近