AstroArts Topics

恒星・銀河

MAXIとXRISMの連携で増光中のX線連星の観測に成功

2026/10/30
X線連星の観測から、中性子星の強い磁場と伴星から降り積もる物質が影響を及ぼし合う領域の近くで、鉄輝線が放射されている可能性が示された。強磁場という極限環境における物質の振る舞いの理解につながると期待される成果だ。

「爆食い」の巨大ブラックホールが生み出すジェットの起源に迫る

2026/10/27
XRISMなどによる観測から、「爆食い状態」にある超大質量ブラックホールで、冷たいガス円盤がブラックホールの手前で途切れて高温のプラズマ流に変わり、そのさらに内側からジェットが噴き出す構造が明らかになった。

若い太陽型星のスーパーフレア活動は、黒点が大きい時期ほど強まる

2026/10/26
若い太陽型星の長期観測データの分析により、恒星表面の巨大黒点の面積が大きい時期ほどスーパーフレアの発生頻度と総エネルギーが大きくなることが明らかにされた。太陽の黒点とフレアの関係と共通する結果だ。

極限宇宙探究の新時代へ、大口径ガンマ線望遠鏡アレイが完成

2026/10/23
チェレンコフ望遠鏡アレイ天文台の北半球サイトで、4基から成る大口径望遠鏡(LST)アレイが完成した。LSTは、ダークマターの正体や、高エネルギー粒子の加速メカニズムなどの解明に挑む。

惑星誕生現場のリング模様が示す、まだ見ぬ惑星と塵が自ら集まる仕組み

2026/10/22
アルマ望遠鏡の公開データの分析から、若い天体「さそり座V1094星」の円盤に見られる内側の二重の溝は隠れた低質量の惑星によって、外側の規則的なリングは塵の自己重力によって、それぞれ説明できることがわかった。

超新星残骸の磁場を観測で決定、粒子加速の限界が明らかに

2026/10/21
超新星残骸RX J1713.7-3946の衝撃波上流の磁場の強さが、観測から初めて約10マイクロガウスと決定された。この磁場では現在、宇宙線の起源解明に重要なペタ電子ボルト級まで粒子を加速できないことがわかった。

小質量の若い星の周りに、惑星材料となり得る分子の「カクテル」を発見

2026/10/16
アルマ望遠鏡による原始星の観測で、宇宙空間で初めて完全重水素化メタノールが検出された。また、惑星材料となり得る物質に豊富な分子が含まれていて、若い星の周りの化学環境が多様で活発であることを示す結果も得られた。

世界初、天の川銀河中心の低エネルギーガンマ線放射を直接撮像

2026/10/15
大気球実験で得られた低エネルギーガンマ線の観測データを、世界で初めて線形画像解析することで、天の川銀河中心の陽電子消滅ガンマ線スペクトルが高精度で求められた。

「宇宙の噴水」の根元を観測、連星の最終進化の始まりに迫る

2026/10/14
「宇宙の噴水」と呼ばれる天体から噴き出す双極ガス流の根元付近の構造が、メーザー観測により明らかになった。進化の最終段階に入った連星系とみられる天体の貴重な観測例となる。

「IceCube」への貢献と高エネルギーニュートリノの発見にノーベル物理学賞

2026/10/08
2026年のノーベル物理学賞は、ニュートリノ観測施設「IceCube」への決定的な貢献と高エネルギーニュートリノ発見により、米・ウィスコンシン大学マディソン校教授のFrancis Halzenさんに贈られることが6日発表された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

高温の恒星を楕円軌道で公転するホットジュピターを発見

2026/10/02
高温の恒星をやや歪んだ楕円軌道で公転するホットジュピターが発見された。ホットジュピターが楕円軌道から円軌道へと変わりながら中心星近くまで移動したとする「高離心率移動」の理論を支持する観測成果だ。

リトル・レッド・ドットの赤さは過大質量ブラックホールの形成環境が生み出す?

2026/09/30
初期宇宙の謎の天体「リトル・レッド・ドット」と「過大質量ブラックホール」は別々に議論されてきたが、これらを一つの形成過程として結びつけたシミュレーション研究の成果が発表された。さらに、リトル・レッド・ドット中のブラックホールが超大質量ブラックホールへ成長する道筋も示された。

アトラス彗星の特異な金属組成をコマの広範囲で確認

2026/09/28
恒星間天体アトラス彗星の分光観測から、鉄・ニッケル原子が多いという特異な性質がコマの広範囲で確認された。また、コマ中のガスの膨張速度が、同じ太陽距離にある太陽系の彗星の半分程度とみられることも示された。

アルマ望遠鏡で8年追跡、形成中の大質量連星系の三次元構造

2026/09/15
アルマ望遠鏡を用いた8年にわたる観測により、形成中の大質量連星系の三次元構造が明らかになった。連星は同じガス円盤から誕生したのではなく、成長中に近接遭遇して重力的に結びついたとみられる。

宇宙に広がる放射超過の謎に迫る超小型衛星「VERTECS」が定常観測開始

2026/09/14
今年6月に打ち上げられた超小型天文衛星「VERTECS」が試験観測を完了し、定常観測を開始した。既知の銀河だけでは説明できない、宇宙に広がる放射超過の謎に迫る。

形成中の系外惑星に衛星の材料を持つダストリングが存在する可能性

2026/09/08
系外惑星「PDS 70 c」の周囲に存在する塵が、円盤ではなく輪のように分布している可能性が理論研究で示された。塵の輪は衛星の材料になる可能性もある。

XENONnT実験で低エネルギー太陽ニュートリノによる電子散乱事象を初観測

2026/09/07
ダークマターの直接検出を目指して稼働中の「XENONnT実験」で、これまでに直接観測された中で最も低エネルギーの太陽ニュートリノと電子との散乱事象が世界で初めて検出された。

初期宇宙で成長中のブラックホール同士が出会う現場を発見

2026/09/03
新たな手法を用いた画像解析により、初期宇宙の新種天体「リトル・レッド・ドット」の候補同士が近接ペアを作っている様子が見つかった。ブラックホール同士が接近している現場を見ているのかもしれない。

NASAの「ローマン宇宙望遠鏡」、打ち上げ成功

2026/08/31
日本時間8月30日20時26分、NASAの「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」が米・フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

恒星間天体アトラス彗星から極端に多い鉄やニッケルを検出

2026/08/27
恒星間天体のアトラス彗星から、極端に多い鉄やニッケルが検出された。水に対する相対比は太陽系彗星の数十倍以上と推定され、彗星研究者にとって予想外の特異性が明らかになった。