AstroArts Topics

太陽系

リュウグウ粒子から炭酸・塩が溶け込んだ水を発見

2022/09/27
小惑星リュウグウの試料から、顕微鏡で観察できる量の液体の水が初めて見つかった。リュウグウの母天体が原始太陽から遠い場所で生まれたことを示す物的証拠だ。

ビザンツ帝国の日食記録から地球の自転速度変化をたどる

2022/09/22
ビザンツ帝国で観測された皆既日食の記録を精査することで、これまで手がかりが少なかった4~7世紀における地球の自転速度の変動が、従来より正確に復元された。

太陽磁場の反転現象「スイッチバック」の謎を解明

2022/09/20
探査機「ソーラーオービター」が太陽に最接近した際の観測から、50年近く前から知られている太陽磁場の反転現象「スイッチバック」の発生メカニズムが明らかになった。

木星で今世紀最大の巨大閃光現象を観測

2022/09/16
2021年10月に小型観測システム「PONCOTS」で観測された木星の巨大閃光現象の解析から、この現象が過去約30年間に太陽系内で観測された火球の中で最大規模のものであったことが判明した。

「あかつき」の観測データを金星大気の数値モデルと融合

2022/09/09
金星探査機「あかつき」の観測データをシミュレーションに組み込むことで、金星全球にわたる気象データセットが作成された。金星特有の大気現象を解明する糸口になると期待されている。

NASA、アルテミス計画の着陸候補地を発表

2022/08/25
半世紀ぶりの有人月面探査となるNASAの「アルテミス計画」の着陸候補地が発表された。いずれも月面の南極近くで氷の水など資源の豊富な領域にある。

リュウグウ粒子が示唆する有機物の「ゆりかご」

2022/08/22
小惑星リュウグウの粒子の分析で、含水鉱物の中に有機物が複雑に混ざり込んだ構造が見つかった。こうした構造に守られて有機物が地球にもたらされたのかもしれない。

キュリオシティ、火星着陸から10年

2022/08/08
NASAの火星探査車「キュリオシティ」が火星着陸から10年を迎えた。機器の故障などを乗り越え、現在も新たな探査地域に向かっている。

複数天体を巡る探査機の軌道を機械学習で設計

2022/07/28
複数個の小惑星や彗星を探査機で巡る軌道を見つけるには膨大な計算量が必要だが、専門家の「経験」をモデル化した機械学習で計算を大幅に短縮する手法が考案された。

秒単位で自転する微小小惑星を動画でとらえる

2022/07/22
地球近傍を通過する直径100m未満の小惑星を発見直後に動画観測することで、従来は検出が難しかった自転周期がとらえられた。多くは1分未満で自転している。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

「ひまわり8号」で月を見る

2022/07/11
気象衛星「ひまわり8号」の視野に写り込んだ月の撮影データは、月の温度や地質などを研究する上でも役立つことが実証された。

太陽コロナを効率的に加熱するマイクロフレア

2022/07/08
太陽コロナで頻発する小規模な爆発現象、マイクロフレアは、通常のフレアとは異なるエネルギー解放機構を持つことが、多波長での観測で示唆された。

「はやぶさ2」は拡張ミッション「はやぶさ2♯」へ

2022/07/05
小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトが6月末で終了し、新たに2つの小惑星を目指す拡張ミッション「はやぶさ2♯」に引き継がれた。

水星探査機「ベピコロンボ」、2回目の水星フライバイを実施

2022/06/29
日欧共同の水星探査機「ベピコロンボ」が6月23日に2回目の水星フライバイを行い、水星の表面から200kmの距離を通過した。

太陽に接近する彗星の崩壊への道のり

2022/06/20
太陽のごく近くを通る彗星を、接近の直前と直後に観測することに地上の望遠鏡群が初めて成功した。太陽への最接近後に核が崩れ長い尾を引く様子などがとらえられている。

リュウグウ試料からアミノ酸などを検出

2022/06/16
「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料の分析で、23種類のアミノ酸や多数の有機物が検出された。試料の性質はCIコンドライトという隕石にきわめて似ている。

なぜ海王星は天王星より青いのか

2022/06/07
海王星の青みが天王星より強く見えるのは、惑星の外見をより白く見せる「もや」の層が天王星で厚いためだということが、両惑星の大気の研究から判明した。

彗星の酸素輝線の起源を解明

2022/05/25
彗星核に含まれる水の量を推定するために使われてきた「酸素原子オーロラ輝線」のメカニズムが再検討され、その起源が従来考えられたものと違うことが判明した。

フラッシュオーロラから宇宙のコーラス電磁波の特性を解明

2022/05/18
数百ミリ秒しか発光しないフラッシュオーロラの形状進化の追跡などから、オーロラを引き起こすコーラス電磁波の発生域での特性が解明された。

生物の遺伝情報を担う主要核酸塩基を全て隕石から発見

2022/05/09
DNA・RNAに含まれる5種の主要核酸塩基であるアデニン・チミン・グアニン・シトシン・ウラシルが、炭素質隕石から初めて同時に検出された。生命の材料が地球外からもたらされた可能性を裏付ける成果だ。