AstroArts Topics
太陽系
銀河宇宙線がタイタンの大気深くまで届いている証拠を発見
2020/02/17
アルマ望遠鏡の観測データから、土星の衛星タイタンの大気深くで銀河宇宙線によって窒素分子が分解されている証拠が初めて得られた。
彗星の色の変化を追いかける
2020/02/13
探査機「ロゼッタ」により得られた2年分のデータから、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の色が太陽からの距離によって変化していたことが示された。太陽から遠い時にはコマが青く核は赤く、太陽に近づくとその反対になっていたようだ。
2700年前の宇宙線増加、複数回の巨大太陽面爆発が原因の可能性
2020/01/27
宇宙線が地球に到来したときに生成される元素を杉の年輪サンプルから分析した研究により、約2700年前に宇宙線量が増加した際の詳細が明らかにされた。複数回の超巨大太陽面爆発によって増加が引き起こされた可能性が示唆されている。
連星の地球接近小惑星を起源とした火球
2020/01/22
2017年4月に関西地方を中心に観測された火球の起源が、連星の地球接近小惑星であることが明らかとなった。連星小惑星の形成過程や小惑星が母天体である流星群のメカニズム解明が進むほか、天体衝突から地球を守ることにもつながる重要な成果となる。
月の「スミス盆地」の火山活動に迫る
2020/01/20
月探査機「かぐや」により取得された月の地下の観測データから、「スミス盆地」の溶岩領域における地下構造が調べられ、約40億年前以降に溶岩噴出量が急低下したことなどが明らかにされた。
シミュレーションで推算、フォボスに積もる火星表層物質の量
2020/01/17
火星への小天体衝突で衛星「フォボス」に物質が運ばれる現象のシミュレーション研究から、フォボスには従来の見積もりの10倍以上の火星表層物質が混ざっていることが示された。
リュウグウで7つの「世界初」を達成した「はやぶさ2」
2019/12/23
12月19日の記者説明会で、小惑星リュウグウでの探査機「はやぶさ2」の運用について総括が行われた。7つの「世界初」を達成するなど、大きな成果を挙げた「はやぶさ2」の活動を振り返る。
オシリス・レックスの着陸地点が「ナイチンゲール」に決定
2019/12/16
NASAの小惑星探査機「オシリス・レックス」がサンプル採取を行う地点として、小惑星ベンヌの北半球にある候補地「ナイチンゲール」が選ばれた。
パーカー・ソーラー・プローブの初期成果、太陽の折れ曲がる磁場や塵の穴を観測
2019/12/12
NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が3回の太陽フライバイで得た最初の科学成果が発表された。
「チャンドラヤーン2号」着陸機の残骸をLROが発見
2019/12/09
インドの月探査機「チャンドラヤーン2号」の着陸機「ヴィクラム」の残骸が、NASAの月探査機LROが撮影した画像から発見された。
オーロラを発生させる高エネルギー電子が大気圏に降り注ぐ仕組みを解明
2019/12/06
ジオスペース探査衛星「あらせ」と地上の大型大気レーダーによるオーロラの同時観測から、地球周辺の宇宙空間で生まれた電磁波が南極と北極上空の深いところまで高エネルギーの電子を降り込ませていることが、世界で初めて明らかにされた。
準惑星候補クワーオワーによる恒星食の動画観測に成功
2019/12/03
東大木曽観測所の「トモエゴゼン」によって準惑星候補天体「クワーオアー」による恒星食が観測され、クワーオワーに大気が存在する可能性が低いことが明らかになった。
隕石内部に発見された小惑星の氷の痕跡
2019/11/28
水や有機物を多く含む隕石である「炭素質コンドライト」の内部に、氷が抜けて形成されたと考えられる小さな空洞が発見された。隕石の母天体と考えられる小惑星の、内部の氷分布や形成モデルの推定につながる成果である。
ジャコビニ・チンナー彗星に含まれる複雑な有機物の証拠を発見
2019/11/26
すばる望遠鏡の観測によって、10月りゅう座流星群の母天体としても知られるジャコビニ・チンナー彗星に大量の有機物が含まれていることが明らかになった。この彗星が、周惑星円盤のような特殊な環境で形成された可能性を示唆する結果となる。
金星探査機「あかつき」、軌道投入から間もなく4周年
2019/11/25
金星探査機「あかつき」は、12月7日に軌道周回開始から4周年を迎える。11月19日に開催された説明会で、今後の運用の見通しや紫外線観測で得られた10年規模の変化などが発表された。