2019年11月12日 水星の太陽面通過(大西洋方面)

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日本時間11日の宵から12日未明にかけて、水星が太陽面を横切っていく現象が大西洋方面で見られる。

星図

日本時間11月11日の宵から12日の未明にかけて、南北アメリカやヨーロッパ、アフリカなど環大西洋地域を中心として、水星が太陽面を横切っていく水星の太陽面通過(日面経過)が起こる。水星の太陽面通過は2016年5月以来3年半ぶりとなる。日本では日没後の現象なのでまったく見られない。

水星が太陽面に入り始めるのは日本時間11日夜21時半ごろ、太陽の中心に最も近づくのは12日0時20分ごろ、太陽面から出てしまうのは12日未明3時ごろで、約5時間半にわたる長い現象だ。水星の見かけの直径は太陽の200分の1ほどと非常に小さく、もし黒点が出現していれば紛れてしまうかもしれない。

ダイナミックな変化や目を引くようなシーンがあるわけではないが、次回は2032年11月まで全地球規模で起こらない珍しい現象でもあるので、インターネット中継などで観察してみよう。

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