AstroArts Topics

太陽系

シアン化水素の観測で調べる海王星の大気循環

2020/10/28
海王星の大気上層に存在するシアン化水素は、赤道付近で帯状に広がっていて中緯度で少ないことがアルマ望遠鏡の観測により明らかになった。

「はやぶさ2」カプセルの大気圏再突入を生配信

2020/10/23
12月6日に地球に帰還する「はやぶさ2」カプセルの映像がオーストラリアで撮影され、インターネットで生配信されることが発表された。

オシリス・レックス、ベンヌへのタッチダウン成功

2020/10/22
日本時間10月21日、NASAの探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌへのタッチダウンに成功した。サンプルも採取されたとみられる。

水星探査機「ベピコロンボ」、最初の金星フライバイ

2020/10/20
2025年の水星到達を目指す探査機「ベピコロンボ」が、10月15日に軌道調整のための金星フライバイを行うとともに、カメラでとらえた金星の姿を地球へ届けた。

「恒星としての太陽」からわかること

2020/10/15
4機の太陽観測衛星の膨大な観測データから、太陽面上を黒点が通過したときの明るさの変化が調べられた。太陽を点光源として扱うことで他の恒星にも適用できる手法だ。

天体衝突で表面全体を削られた水星の過去

2020/10/13
太陽系の惑星が形成される最終段階において、水星には表面全体を削るほど小天体が降り注ぎ、揮発性元素を含む物質を供給した、と結論づける計算結果が発表された。

等方的な惑星間塵を検出、宇宙赤外線背景放射の観測精度も向上

2020/10/07
太陽系内の微粒子は黄道面に分布することが知られていたが、太陽を中心に等方的に分布する惑星間塵が新たに検出された。宇宙赤外線背景放射の観測精度向上につながる成果だ。

長周期彗星の軌道は「空黄道面」にも集中

2020/10/06
太陽系外縁からやってくるとされる長周期彗星の軌道は、地球の軌道面である「黄道面」に加え、もう一つの仮想的な面「空黄道面」にも集中していることがわかった。

火星南極の地下湖、再観測でも確認

2020/10/05
2018年に探査機マーズエクスプレスがとらえていた火星の地下湖らしき地形が、さらなる観測で再び確認された。実在すれば、液体の水が火星で見つかるのは初めてだ。

リュウグウとベンヌの明るい岩塊は起源の違いを物語る

2020/09/29
探査機「はやぶさ2」が訪れた小惑星リュウグウと「オシリス・レックス」が周回中の小惑星ベンヌは共に「がれきの寄せ集め」だが、そのがれきのもととなった母天体は別である可能性が出てきた。

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小惑星ベンヌの表面にベスタのかけら

2020/09/29
探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌで見つけた明るい岩塊は、かつて小惑星ベスタの一部だったかもしれない。

北半球にも新鮮な氷が存在するエンケラドス

2020/09/28
南極から氷と水蒸気が噴出していることで知られる土星の衛星エンケラドスにおいて、北半球でも新鮮な氷が見つかった。こちらでも地質活動が起こっているようだ。

彗星でも「オーロラ」が発生する

2020/09/28
探査機「ロゼッタ」の観測によれば、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を包むガスの中では、地球などのオーロラと同じ仕組みで遠紫外線が発生している。

金星の大気にリン化水素を検出

2020/09/17
生命の指標にもなるリン化水素(ホスフィン)が金星の大気から検出された。この苛酷な環境に生命が実在する可能性は低いが、リン化水素の量は既知の化学反応等では説明できない。

地球帰還後の「はやぶさ2」は2031年に小惑星1998 KY26へ

2020/09/15
12月6日に地球に帰還する「はやぶさ2」が、カプセル分離後に別の小惑星「1998 KY26」に向かうことが決まった。到着は2031年の予定だ。

隕石衝突で鉱物が縮む瞬間をX線でとらえた

2020/09/14
隕石衝突を模した実験で、鉱物の結晶が瞬時に変化する様子が、加速器の放射光を使った超高速度撮影でとらえられた。

「あらせ」と「きぼう」の連携で、電子の豪雨の原因解明

2020/09/11
ジオスペース探査衛星「あらせ」と国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の装置による同時観測から、REP現象と呼ばれる「電子の豪雨」がプラズマ波動によって発生していることが明らかとなった。

「はやぶさ2」地球まで4000万km、カプセル着陸も許可

2020/09/10
「はやぶさ2」の地球帰還に向けたイオンエンジン運転がほぼ完了した。カプセルのオーストラリア着陸も正式に許可された。

化石データから算出、地球生命が絶滅しなかった確率は15%

2020/09/03
過去の海洋生物化石データベースの解析から、地球上で生命誕生から現在まで生物が生き残れた確率は約15%と推定された。系外惑星の生命探査にも役立つ研究だ。

小惑星由来の隕石、太陽系初期の歴史に一石を投じる

2020/09/02
小惑星ベスタ由来の隕石が40億年以上前の衝突年代を示した。太陽系で大量の天体衝突があったとされる「後期重爆撃期」の年代より古い。