2021年7月中旬 金星と火星が大接近

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7月上旬から中旬ごろ、夕方から宵の西北西の低空で、金星と火星が大接近する。最接近は7月13日ごろ。

星図

7月上旬から中旬ごろ、夕方から宵の西北西の低空で、宵の明星の金星と火星が大接近して見える。

最接近は7月13日ごろで、0.5度(満月の見かけの直径)未満まで近づく。5日ごろから21日ごろまでは双眼鏡の同一視野で見ることができるので、前後の日も観察して並び方が変化する様子を追ってみよう。12日には月齢2の細い月も接近し、3天体の共演が楽しめる。マイナス4等級で輝く金星に対して火星は約2等級で、金星のほうが約200倍も明るく、その光度差にも注目したい。日の入り1時間後の高度が10度未満とかなり低いので、西北西の空が開けたところで観察しよう。金星と火星の左上にはしし座の1等星レグルスもあり、下旬ごろに金星とレグルス月末ごろに火星とレグルスが、それぞれ大接近する。