AstroArts Topics

一般相対性理論

宇宙背景放射からダークマター分布を調査、「宇宙論の危機」回避なるか

2023/05/09
近年、遠方銀河の観測から求めたダークマターの分布が、標準的な宇宙論と矛盾することが指摘されていた。今回、遠方銀河ではなく宇宙背景放射の観測から分布を調べたところ、矛盾しない結果が得られたことが発表された。

宇宙論の検証には、銀河の位置だけでなく向きも重要

2023/04/18
従来の宇宙論の検証では、銀河を点と見なして位置情報だけを調べていた。一方、初めて銀河の向きも系統的に調べた研究で、一般相対性理論にもとづく標準宇宙モデルと矛盾しない結果が得られた。

ブラックホールシャドウの画像から重力理論を初検証

2021/05/27
楕円銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールの影の大きさは、一般相対性理論で見事に説明できる一方、他の重力理論でも当てはまる可能性があることが示された。

銀河中心ブラックホールの近傍で一般相対性理論を検証

2018/08/02
天の川銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールのすぐ近くを通過する星の観測データから、重力場中の光の波長が長くなる現象「重力赤方偏移」が検出され、その様子が一般相対性理論の予測通りであることが示された。

量子力学的スケールで絶えず変動する宇宙と加速膨張との関係性

2017/05/18
量子力学的スケールで見ると宇宙は絶えず変動する時空から成り立っており、総合すると宇宙の加速膨張を引き起こしているという研究成果が発表された。

ダークエネルギーがなくても宇宙の加速膨張は説明可能

2017/04/04
宇宙の加速膨張はダークエネルギーによって引き起こされていると考えられているが、そのような正体不明のものの存在を考えなくても加速膨張は説明できるかもしれない。

130億光年彼方の銀河の分布図を作成、大規模構造の成長速度の測定に成功

2016/05/12
すばる望遠鏡を用いた銀河サーベイ「FastSound」により、130億光年もの遠距離にある約3000個の銀河までの距離に基づく宇宙3次元地図が作られた。地図中で銀河の運動を詳しく調べることで、大規模構造が成長していく速度が初めて測定され、遠方宇宙でも構造形成速度が一般相対性理論の予想と一致することが確かめられた。

アインシュタインの予測から100年、重力波を直接検出

2016/02/12
米国のレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」が世界で初めて、ブラックホール同士の合体から発生した重力波を検出した。アインシュタインが一般相対性理論を発表し重力波の存在を予測してから100年、ついにその時が訪れ、重力波天文学の新しい窓が開いた。

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