AstroArts Topics

小惑星

リュウグウは炭素が多く黒い小惑星

2020/07/15
探査機「はやぶさ2」による観測から、小惑星リュウグウの反射率は低く、炭素を多く含むと考えられることがわかった。

リュウグウとベンヌは最初からコマの形だった

2020/06/09
探査機が訪れた2つの小惑星「リュウグウ」と「ベンヌ」は、1つの母天体が衝突で砕かれた破片から生まれた兄弟の可能性がある。最近の研究から、両者の形状が似通っているのは「生まれつき」であり、表面に見られる違いも単一の母天体からの形成で説明できることが示された。

木星のトロヤ群に彗星を初めて発見

2020/05/27
2019年6月に木星のトロヤ群にある天体として発見された「2019 LD2」は、彗星であることがわかった。木星のトロヤ群の天体が彗星として確認されたのは初めてとなる。

水がないファエトンの表面

2020/05/11
2017年12月に小惑星ファエトンが地球に接近した時の近赤外線観測から、天体の表面に水分子や含水鉱物が存在しないことがわかった。ファエトンの形成過程や塵放出の仕組みを解き明かす手がかりとなる成果だ。

2020年4月5日 ジュノーがおとめ座で衝

2020/04/02
宵のころ南東の空に見えているおとめ座に位置する小惑星ジュノーが、4月5日に衝となる。明るさは約9等級で、観察には天体望遠鏡が必要だ。

オシリス・レックスの着陸地点が「ナイチンゲール」に決定

2019/12/16
NASAの小惑星探査機「オシリス・レックス」がサンプル採取を行う地点として、小惑星ベンヌの北半球にある候補地「ナイチンゲール」が選ばれた。

隕石内部に発見された小惑星の氷の痕跡

2019/11/28
水や有機物を多く含む隕石である「炭素質コンドライト」の内部に、氷が抜けて形成されたと考えられる小さな空洞が発見された。隕石の母天体と考えられる小惑星の、内部の氷分布や形成モデルの推定につながる成果である。

観測成功!小惑星アルタエアによる恒星食

2019/11/21
14日深夜に起こった小惑星アルタエアによるおうし座γ星の食では、多数の観測成果が得られた。対象星が3.8等と極めて明るく、今後の解析でも新たな成果が期待される。

2019年11月14日 ベスタがくじら座で衝

2019/11/07
宵のころ南東の空に見えているくじら座に位置する小惑星ベスタが、11月14日に衝となる。明るさは約6等級で、郊外でも双眼鏡を使えば見つけられる。

再挑戦で雪辱、ファエトンによる恒星食の観測に成功

2019/10/23
10月16日未明、DESTINY+サイエンス検討チームとアマチュアを中心とする観測隊が、謎の多い活動型小惑星ファエトンによる恒星食の観測に成功した。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

鉄に富む小惑星表面の物質を高速衝突実験で確認

2019/09/24
鉄隕石に岩石の弾丸を高速衝突させる実験から、隕石表面に形成されるクレーターの表面が固化したケイ酸塩で覆われることが示された。鉄に富む小惑星の表面にケイ酸塩や含水鉱物が存在するという観測結果が自然であることを示す結果で、将来の小惑星探査計画にもつながる成果である。

あと一歩!雲にさえぎられたファエトン

2019/08/27
8月22日明け方、小惑星ファエトンによる12等星の恒星食が北海道渡島半島で起こった。残念ながら雲に阻まれ現象の観測はできなったものの、協力体制の構築やノウハウの共有という点では大きな財産を得ることができた。

オシリス・レックスの着陸候補地点を4か所選定

2019/08/14
探査機「オシリス・レックス」が小惑星「ベンヌ」に着陸して試料採取を行う候補地点が4か所選ばれた。採取は来年後半に行われる予定だ。

小惑星ファエトンによる恒星食、アメリカで歴史的な観測成功

2019/08/14
小惑星ファエトンによる7等星の恒星食が7月29日にアメリカ西部で観測された。ファエトンの大きさを推定するうえで重要なデータとなる観測で、8月22日の明け方に日本で起こる同様の恒星食についても期待が高まる。

小惑星ファエトンによる恒星食を観測して、フライバイ計画DESTINY+を支援しよう

2019/07/31
小惑星ファエトンによる12等星の恒星食が8月22日の夜明け前に青森県で見られると予報されている。観測が成功すればファエトンの大きさを推定できるとあって、ファエトンにフライバイ観測する探査機「DESTINY+」のサイエンス検討チームがアマチュア天文家に観測の協力を呼びかけている。

小惑星帯の天体の一部は、木星より遠くで作られ移動してきた

2019/07/09
小惑星帯に存在する小惑星の一部は、まず木星軌道の外側の低温領域で形成された後に現在の軌道へ移動してきた可能性が高いことが、小惑星由来の隕石に含まれる炭酸塩鉱物の分析から明らかにされた。

小惑星で測定、2700光年彼方の星の大きさ

2019/04/22
恒星の手前を小惑星が横切る現象を利用して、2700光年彼方に位置する星の大きさが測定された。

2019年4月20日 パラスがうしかい座で衝

2019/04/12
宵のころ東の空に見えているうしかい座に位置する小惑星パラスが、4月20日に衝となる。明るさは約8等級で、双眼鏡や小型の天体望遠鏡で見つけられる。

自己崩壊が進行中、尾を引く小惑星ゴールト

2019/04/03
ハッブル宇宙望遠鏡などによる観測から、小惑星ゴールトの表面の物質が宇宙空間へ放出されていて、この小惑星で自己崩壊が進んでいることが明らかになった。非常に速い自転が原因とみられている。

「オシリス・レックス」、ベンヌからの物質放出を発見

2019/03/29
NASAの探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌの表面から粒子が噴出する様子をとらえた。この発見を含め、これまでの観測で得られた数多くの成果が論文として発表された。