2019年11月14日 ベスタがくじら座で衝

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宵のころ南東の空に見えているくじら座に位置する小惑星ベスタが、11月14日に衝となる。明るさは約6等級で、郊外でも双眼鏡を使えば見つけられる。

星図

宵のころ南東の空に見えているくじら座に位置する小惑星ベスタが、11月14日に衝となる。太陽‐地球‐ベスタがまっすぐに並び、一晩中見える時期だ。

明るさは約6等級で、双眼鏡を使うと比較的簡単に見つけられる。くじらの鼻先に当たる3等星のα(アルファ)星メンカルを目印にして探してみよう。

ベスタは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にあり、ケレスパラス、ジュノーとともに「四大小惑星」と呼ばれる。1807年に発見された小惑星番号4番の小惑星で、直径は約520km(平均)。これは小惑星帯の天体の中では準惑星ケレス、小惑星パラスに次いで3番目の大きさだが、表面が太陽光を反射しやすいためケレスやパラスより明るく見える。最も明るい時には5等台前半になるが、今シーズンは最大で6.5等とやや暗めだ。

ベスタの位置 ベスタの位置。括弧内は等級。星図の星は8等級まで

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