2018年7月12日 水星が東方最大離角

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7月12日、夕方の西の低空に見える水星が、太陽から最も離れて東方最大離角となる。

星図

夕方の西の低空に見えている水星が、7月12日に太陽から最も離れて東方最大離角となる。

日の入り45分後の高度は約7度でかなり低いが、水星としては見やすいほうだ。やや離れたところに宵の明星の金星が輝いているので、金星との位置関係などを参考にして西の空のひらけたところで双眼鏡で探してみよう。15日には水星と金星の間に月齢2の細い月も並び、美しい夕景となる。

地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので、決して真夜中には見えない。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく、見える時は必ず日の入り後の西の空か、日の出前の東の空となる。

今回のように太陽から東側に最も離れるときを「東方最大離角」と呼び、この日の前後は日の入り後に観測しやすい。反対に太陽から西側に離れる「西方最大離角」のときは、日の出前の東の空で観測しやすくなる。

2018年6月中旬から7月下旬の見え方
2018年6月中旬から7月下旬の、日の入り45分後の水星の位置(青線)と金星(黄線)の位置(場所の設定は東京)。日付横の括弧内は等級。高度と明るさの関係で、最大離角以前のほうが見やすい

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