224名が参加「渡部潤一先生の功績に感謝し、新たな門出を祝う会」

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国立天文台を退官し京都産業大学神山天文台へ移った渡部潤一さん。その功績に感謝する会が開かれました。

【2026年4月12日 星ナビ編集部

2026年3月末をもって国立天文台を退任し、この4月から京都産業大学神山(こうやま)宇宙科学研究所の所長に就任した渡部潤一さん。1994年の広報普及室立ち上げから長年にわたって天文学の普及・広報に尽力されました。4月4日(土)、東京のKKRホテル東京にて「渡部潤一先生の功績に感謝し、新たな門出を祝う会」が盛大に執り行われました。

渡部さんは太陽系小天体を専門とし、国内外、プロアマの垣根を超えて多くの天文学者と研究を重ね、また広く後進の育成に取り組んできました。当日の昼間は退任記念研究会「太陽系小天体観測のこれまでとこれから ―軌跡そして未踏地へ―」が開かれ、15名以上の研究者がそれぞれの分野の発表と渡部さんとの思い出を披露しました。

そして場所を移して18時から始まった「渡部潤一先生の功績に感謝し、新たな門出を祝う会」には研究者だけでなく作家やミュージシャン、出版社や新聞社、テレビやラジオなどのマスコミ関係者、国立天文台天文情報センターのメンバーに天文愛好家のみなさん、そしてご家族ご友人が駆けつけ、総勢224名の大パーティとなりました。

参加者は梶田隆章さん(東京大学卓越教授)による乾杯の音頭に始まり、壇上で始まった即興のミニライブや著名人による挨拶、サイン本争奪じゃんけん大会などのプログラムを楽しみました。どんな人にもフラットで親しみやすく、いつでも快活な渡部さん。この日も「講演では笑いをとることを一番に心がけている」と場を沸かせました。

祝う会1
『「三鷹の森 全集」にサインしてもらう権利』争奪じゃんけんのようす

祝う会2
家族から花束と記念品を受け取る渡部潤一さん(左)。配布された「三鷹の森 全集」(右)を見て、「私、ここに載っているんです」とさっそく本を広げる参加者も

最後にご家族から花束と記念品(旅行券)が手渡され、「今日は本当にありがとうございました。全員とお話しすることができず残念です。またの機会にぜひ」と渡部さんからの挨拶。温かい拍手とともにお開きの時間となりました。参加者にはお土産として、星ナビに300回にわたって掲載されたコラムをまとめた本「三鷹の森 全集」が配られました。研究や広報、さまざまな天文現象や出会いを25年間にわたって綴ってきたコラムは、天文ファンが出会ってきた四半世紀分の星空をそのまま閉じ込めた一冊でもあります。

三鷹の地で渡部さんが育てた星空は大きな森となって私たちの頭上に輝いています。新天地でも、その人柄と研究への情熱でさらなる活躍が期待されます。ますますのご健闘をお祈りするとともに、星ナビでのコラムが遠くない日に再開することを願っています。

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