AstroArts Topics

アルマ望遠鏡

アルマ望遠鏡が5ミリ秒角の最高解像度を達成

2023/11/22
アルマ望遠鏡で、最高観測周波数の受信機と最長基線長のアンテナ配列とを組み合わせた試験観測が行われ、5ミリ秒角という最高解像度が達成された。

銀河中心のガスは巨大ブラックホールにほぼ飲み込まれない

2023/11/09
アルマ望遠鏡で、銀河中心の巨大ブラックホールに落ち込むガス流が初めて詳しくとらえられた。ガスの大半は実はブラックホールの周囲で噴水のように循環しているという。

アルマ望遠鏡が惑星形成の「最初の一歩」をとらえた

2023/10/10
若い原始星を取り巻く原始惑星系円盤がアルマ望遠鏡で観測され、円盤に含まれる塵の性質が調べられた。惑星ができる前の円盤で塵の様子がわかったのは世界初だ。

ダークマターの小さな「むら」をアルマ望遠鏡で初検出

2023/09/08
クエーサーの重力レンズ像をアルマ望遠鏡で精密に観測した結果、ダークマターの密度分布に銀河よりも小さなスケールの「むら」が存在する証拠が初めて見つかった。

生命誕生などに迫る窓、アルマ望遠鏡の新受信機が試験に成功

2023/08/21
アルマ望遠鏡で今までカバーしていなかった周波数に対応した新しい受信機を、複数のアンテナに搭載しての最初の観測が実施された。この周波数領域では惑星形成や銀河進化、生命誕生に迫る情報が得られると期待される。

三つ子の赤ちゃん星にガスを届ける渦状腕

2023/08/08
アルマ望遠鏡の電波観測と天文学専用コンピューターの数値シミュレーションを組み合わせた研究から、複数の原始星にガスを送り届ける腕構造が生じる様子が初めて明らかになった。

電波望遠鏡の部品を3Dプリンターで作成

2022/11/01
アルマ望遠鏡の受信機部品「コルゲートホーン」が、約2年の開発期間を経て金属3Dプリンターで製作された。電波天文学で金属3Dプリンター製の部品が受信機に組み込まれるのは初めてのことだ。

アルマ望遠鏡、ガンマ線バーストの残光をミリ波で初観測

2022/08/10
継続時間の短い「ショートガンマ線バースト」の残光がミリ波で初めて観測された。このタイプの現象としてはこれまでで最も高エネルギーのバーストだったとみられる。

124億年前の星形成銀河でフッ素を検出

2021/11/19
アルマ望遠鏡によって124億光年の距離にある星形成銀河で初めてフッ素が検出された。フッ素を生み出したのは年老いた超大質量星である可能性が高いという。

アルマ望遠鏡が初期観測から10年

連載・読み物
2021/09/30
アルマ望遠鏡は2011年9月30日、16台のアンテナから科学観測をスタートした。以来10年にわたり、期待を超えた新しい宇宙像を見せてくれている。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

史上最古の「塵に埋もれた銀河」を131億年前の宇宙で発見

2021/09/28
アルマ望遠鏡のデータから、可視光線や赤外線で見えない銀河が約130億年前の宇宙で複数見つかった。初期宇宙には同様の銀河がたくさん隠れているのかもしれない。

アルマ望遠鏡バンド1受信機がファーストライト

2021/09/10
アルマ望遠鏡の新装置「バンド1受信機」が8月14日、月からの電波を観測してファーストライトに成功した。

アルマ望遠鏡10周年、アンテナ命名キャンペーン実施中

2021/08/31
アルマ望遠鏡の観測開始から10年を記念して、望遠鏡を構成する66台のアンテナに名前を付けるキャンペーンが始まった。締め切りは9月6日早朝。

衝突によって星形成能力を失う銀河

2021/01/13
爆発的な勢いで星を形成しながら、その材料となるガスを1年間で太陽1万個分のペースで流出させている銀河が見つかった。流出のきっかけは別の銀河との衝突だと考えられる。

宇宙初期における銀河たちの急成長

2020/10/30
宇宙誕生からわずか10~15億年という早い時期に、塵を多く含み形の整った成熟した銀河が存在していたことがアルマ望遠鏡の観測で判明した。

イオの大気の半分近くは火山由来

2020/10/29
火山活動があることで知られる木星の衛星イオをアルマ望遠鏡が電波で観測した結果、二酸化硫黄を主成分とする薄い大気の30~50%は火山から供給されていると見積もられた。

シアン化水素の観測で調べる海王星の大気循環

2020/10/28
海王星の大気上層に存在するシアン化水素は、赤道付近で帯状に広がっていて中緯度で少ないことがアルマ望遠鏡の観測により明らかになった。

「塩」で解き明かす、大質量星形成のメカニズム

2020/10/02
大質量の原始星を囲むガス円盤で塩化ナトリウムから放射される電波が検出された。理解に乏しい大質量星の形成を知る上で重要な手がかりになると期待される。

3連星を取り巻く惑星系円盤の3重構造

2020/09/11
若い3連星を取り巻く原始惑星系円盤が3重になっている様子がアルマ望遠鏡により観測された。まだ発見例のない、3連星を公転する惑星の誕生現場かもしれない。

初期宇宙の「見えない」銀河をアルマで多数発見

2019/08/09
アルマ望遠鏡の観測により、星形成の活発な巨大銀河が110億年以上前の宇宙で39個発見された。従来の銀河形成理論に再検討を迫る成果だ。