眼視と撮影の両方で活躍するAskar「80ED 鏡筒」とアクセサリー3種が新発売
【2025年8月9日 星ナビ編集部】
サイトロンジャパンは、Jiaxing Ruixing Optical Instrument社の天体望遠鏡ブランド「Askar」の新製品「80ED 鏡筒」と専用アクセサリー3種を新発売。
80ED 鏡筒は、初心者にも扱いやすいオーソドックスな天体望遠鏡で、月、惑星、星雲などの天体を色にじみの少ないくっきりとした像で楽しむことができる。価格をおさえたエントリーグレードモデルながら、他のAskar鏡筒と同様にさまざまな機能により快適な観測ができる。シンプルに眼視用としても、補正レンズを取り付けて本格的な撮影鏡筒としても使用でき、目的に応じてフォト(写真撮影)とビジュアル(眼視観望)を使い分けて楽しめる。また、同時発売のアクセサリー3種(0.7×レデューサー(392mm F4.9)、0.85×レデューサー(476mm F5.9)、1.0×フラットナー)は、Akar 80ED専用に設計されていて、対応するAPS-Cのイメージサークルの端までシャープな星像が得られる。
80ED 鏡筒とアクセサリー3種(提供:株式会社サイトロンジャパン、以下同)
- ■ 「80ED 鏡筒」とアクセサリー3種の発売概要
-
- 商品名:80ED 鏡筒、80ED用1.0×フラットナー、0.85xレデューサー、0.7xレデューサー
- 希望小売価格: オープン価格
- 直営店「シュミット」価格:
- 80ED 鏡筒:57,000円(税込62,700円)~100,800円(税込110,880円)
- 1.0×フラットナー、0.85×レデューサー、0.7×レデューサーいずれも:各39,600円(税込)
- 取扱店:ネイチャーショップ KYOEI(東京店・大阪店)、天体望遠鏡専門店シュミット
■「80ED 鏡筒」の特徴
- 眼視と撮影の両方で活躍する「フォト&ビジュアル」天体望遠鏡
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- Askar80ED 鏡筒は、天体望遠鏡の初心者でも扱いやすいオーソドックスな天体望遠鏡。2枚玉アポクロマート対物レンズの凸レンズにEDガラスを使用し、口径80mm、焦点距離560mm、F7というスペックを持ち、月・惑星・星雲などの天体を、色にじみの少ないくっきりとした像で楽しめる。
- シンプルに眼視用として用いることに加え、別売の撮影用補正レンズを取り付けることで本格的な撮影鏡筒としても使用が可能。目的に応じてフォト(写真撮裏)とビジュアル(眼視観望)を使い分けて楽しめる。
- 接眼部は、50.8mm径スリーブを採用。市販の多くのアクセサリーとの互換性あり。
※アイピース、天頂ミラー、カメラの付属はないので、好みのものを組み合わせて使用のこと。
- ■ 安心の国内正規輸入品
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- Askar80ED鏡筒は、新潟県胎内市にあるサイトロンジャパン新潟胎内工場にて、熟練のスタッフにより、全品1本ずつ光軸と機能、外観検査を実施。基準を満たす製品のみを出荷する体制を整えている。
- 製品の使用方法やカメラ・アイピースの取り付け方法を日本語で記載した、オリジナルの取扱説明書を付属。
- ■ 軽量&コンパクト
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- 鏡筒質量は約1.7kg、鏡筒バンドとプレートを含めて約2kgと取り回しに優れる。耐荷重の小さな小型マウントにも余裕をもって搭載可能。
- 着脱式フードを採用。逆向きに取り付けることで全長は約405mmとなり、コンパクトに収納・持ち運びが可能。
- ■ 充実の機能
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- エントリーグレードモデルながら、他のAskar鏡筒と同様にさまざまな機能を搭載し、快適な観測ができる。
- 正確で精密なピント合わせをおこなうためのデュアルスピード・ラックアンドピニオンフォーカサーを搭載。また、ZWO 社のEAFなどの社外製電動フォーカサーとの接続も可能。
- 底幅約34mmのファインダーアリガタに対応するファインダーアリミゾを接眼部の左右2箇所に装備。ファインダーやガイドスコープをはじめとした機器を取り付け、機能を拡張することができる。
- 工具レスで着脱可能な鏡筒バンドには、マウント搭載時や運搬時に便利なハンドルを標準装備。
- 鏡筒バンドには、45mm幅の全長200mmドブテイルバーが取り付け済み。市販の多くの赤道儀・経緯台に搭載可能。
- 鏡筒内部の2箇所に遮光絞りを搭載。迷光を防ぎ、コントラストの高い像で観測・撮影を楽しめる。
- ■ 「80ED 鏡筒」の主な仕様
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- 口径 :80mm
- 焦点距離 :560mm
- 口径比 :F7
- 光学系 :2群2枚(うちED レンズ1枚使用)
- 全長 :約405mm(フード収納時)、約575mm(フード装着・ドローチューブ最大伸長時)
- フード外径 :φ103mm
- 鏡筒外径 :φ86mm
- 質量 :約 2.0kg(バンド・プレート込み)
- 接眼部 :50.8mm スリーブ
- カメラ取り付け :50.8mmスリーブに差し込み(アダプターは別途用意のこと)
- 筒外焦点位置 :50.8mm接眼部後端から約168mm
- 付属品 :本体、前後キャップ、鏡筒バンド、ドブテイルバー、取扱説明書
- ■ 「80ED用 1.0×フラットナー」の特徴
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- Askar 80ED専用に設計された、APS-C 対応のフラットナーレンズ。像面湾曲を補正することでイメージサークルの端までピントの合ったシャープな像が得られる。
- EDレンズ1枚を含む3群3枚構成で、諸収差を高度に補正する。
- アダプターの内側にM48フィルター取り付けのためのフィルタースレッドを装備。
- カメラ回転機構を搭載。
- フランジバックは、M48アダプター後端(ネジを除く)から55mm。
- ■ 「80ED用 1.0×フラットナー」の主な仕様
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- 焦点距離 :560mm(取付時)
- 口径比 :F7(取付時)
- 光学系 :3群3枚
- イメージサークル:APS-C
- カメラ取付 :M48×0.75mm / M54×0.75mm
- フランジバック :M48×0.75mmアダプター後端(ネジを除く)から55mm
- 質量 :約420g
- ■ 「80ED用 0.85×レデューサー」の特徴
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- Askar 80ED専用に設計された、APS-C 対応のフラットナーレンズ。焦点距離を0.85倍に短縮し、像面湾曲を補正することでイメージサークルの端までピントの合ったシャープな像が得られる。
- EDレンズ1枚を含む3群3枚構成で、諸収差を高度に補正。
- アダプターの内側にM48フィルター取り付けのためのフィルタースレッドを装備。
- カメラ回転機構を搭載。
- フランジバックは、M48アダプター後端(ネジ除く)から55mm。
- ■ 「80ED用 0.85×レデューサー」の主な仕様
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- 焦点距離 :476mm(取付時)
- 口径比 :F5.9(取付時)
- 光学系 :3群3枚
- イメージサークル:APS-C
- カメラ取付 :M48×0.75mm / M54×0.75mm
- フランジバック :M48×0.75mmアダプター後端(ネジを除く)から55mm
- 質量 :約440g
- ■ 「80ED用0.7×レデューサー」の特徴
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- Askar 80ED 専用に設計された、APS-C 対応のフラットナーレンズ。焦点距離を0.7倍に短縮し、像面湾曲を補正することでイメージサークルの端までピントの合ったシャープな像が得られる。
- EDレンズ1枚を含む3群3枚構成で、諸収差を高度に補正。
- アダプターの内側にM48フィルター取り付けのためのフィルタースレッドを装備。
- カメラ回転機構を搭載。
- フランジバックは、M48 アダプター後端(ネジ除く)から55mm。
- ■ 「80ED用0.7xレデューサー」主な仕様
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- 焦点距離 :392mm(取付時)
- 口径比 :F4.9(取付時)
- 光学系 :3群3枚
- イメージサークル:APS-C
- カメラ取付 :M48×0.75mm / M54×0.75mm
- フランジバック :M48×0.75mmアダプター後端(ネジを除く)から55mm
- 質量 :約320g
〈参照〉
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