William OpticsのCatシリーズ最新モデル「Ultra-Cat108 WIFD」
【2025年5月25日 星ナビ編集部】
台湾の光学メーカーWilliam Optics社の「Catシリーズ」に、35mmフルサイズおよび中判カメラ用にカスタマイズされた高度なアポクロマート屈折望遠鏡「Ultra-Cat108 WIFD」が加わった。「Ultra-Cat108 WIFD」は、携帯性と優れた光学性能を兼ね備え、ディープスカイオブジェクトの細部まで鮮明にとらえることができ、天体写真撮影のレベルを引き上げてくれる。日本では、天文ハウスTOMITAで予約が始まっており、予約者にはUniGuide50mmガイドスコープがプレゼントされる。
Ultra-Cat108 WIFD(提供:William Optics社、以下同)
- ■ 発売概要
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- William Optics(Catシリーズ)Ultra-Cat108 WIFD
- 天文ハウスTOMITAでの価格:税込594,000円(予約受付中)
- 発売予定:2025年5月ごろ(入荷:7~8月ごろ)
■ 製品特長
- フルフレームおよび中判に対応、フラットナー不要!
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- 60mmの大きなイメージ サークルを備えており、フルフレームおよび中判カメラの両方に最適。高度な光学系により、追加のフラットナーなしでフラット フィールド画像を実現し、比類のない鮮明さで広大な景色を自由に撮影できる。
- 明るい! f/4.8
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- F値はf/4.8。銀河、星雲などを明るく鮮明に撮影できるように設計されており、微かな天体でも優れた集光力で鮮明に細部までとらえることができる。
- シームレスなWIFDフォーカサー
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- William OpticsのWIFDフォーカサー(鏡筒内で光学系ユニットが前後する)搭載により、追加の調整なしで正確で安定したフォーカシングが可能で、熟練した天体写真家と初心者の両方にとっての使いやすさが向上。
- 透明タイプのバーティノフマスクを標準装備
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- ピント合わせに重宝する「透明」バーティノフマスクをメタルキャップ内に内蔵して標準装備。
- 使用するカメラマウントは48mmタイプ
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- Canon EOS, R用、Nikon F, Z用、Sony E用、PENTAX K用、FUJI X用、マイクロフォーサーズ用を用意。光学系のイメージサークルは約60mmで35mmフルサイズカメラも余裕でカバーする。
- ファインダーアリミゾ式のハンドルとアリガタプレートもセット
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- 鏡筒バンドにはガイド鏡をセットできるファインダーアリミゾ式のハンドル(Catデザイン)と、リバーシブル式(ビクセン規格/アルカスイス規格)のアリガタプレートをセット。
- カメラ回転機構を標準装備
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- 全周に目盛りが施された回転装置を標準装備。滑らかに回転でき、使用するシステムでの画角を再現したり、複数枚のモザイク撮影をするのに全周目盛りが役立つ。
- キャリングソフトケース標準付属
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- 付属のキャリングソフトケースは、しっかりとした緩衝材で覆われていて、海外遠征などの際も衝撃から機材を守ってくれる。
- ■主な仕様
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- レンズ仕様:5枚玉アドバンスト ペッツバール
- 焦点距離:518mm
- 口径:108mm
- F値:f/4.8
- イメージサークル:60mm(カメラマウントを使用しない場合)
- フォーカサー:WIFD(WO Internal Focus Design)EAF装着可能
- アダプター:M48及びM54カメラアダプター
- フラットナー:不要
- 対応マウント:Canon EF, RF/Nikon F, Z/Sony E/Pentax K/Fuji X/マイクロフォーサーズ
- カメラフォーマット:中版(別途 要アダプター)、フルサイズ/APS-C
- 鏡筒長:510.5~588.5mm
- 鏡筒重量:7.95kg
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