ベストセラー入門機の新装版、ビクセン「ポルタII-AE81M」と「ポルタII-SDE72SS」が登場
【2025年5月10日 星ナビ編集部】
ビクセンの「ポルタ」は、今年3月に発売20周年を迎えたベストセラー入門用天体望遠鏡シリーズだ。そのポルタシリーズに「ポルタII-AE81M」と「ポルタII-SDE72SS」が加わった。発売開始は5月23日だ。現在、新発売を記念して、X(旧Twitter)にて「ポルタII-AE81M」が当たるSNSキャンペーン「クイズ!ポルタシリーズとは」を実施中。
シリーズ名称の「ポルタ(porta)」は、イタリア語で「入り口」という意味があり、星空や天文への興味の「入り口」となるようにとの意味が込められている。ポルタシリーズは、鏡筒を水平360度、垂直方向に約90度動かすことができる経緯台方式で、直感的な操作ができる。手を離した位置で鏡筒が止まる「フリーストップ式」が採用され、さらに微動ハンドルによって微調ができるなど操作性も優れているため、初心者からベテランまで扱いやすい“重宝する1台”として愛用され、累計販売台数は15万台以上にもなる。
「ポルタII-AE81M」と「ポルタII-SDE72SS」(提供:株式会社ビクセン、以下同)
■ 【ポルタII-AE81M】の概要と特徴、主な仕様
- 初心者に最適な屈折式AE81M鏡筒搭載
-
- 価格:税込80,300円(税別73,000円)
- 発売日:5月23日(金)
- ベストセラー天体望遠鏡「ポルタII-A80Mf」がリニューアル。
- 初心者が本格的な天体観測を気軽に楽しめるよう、基本性能をしっかり押さえつつ、コストを抑えたコストパフォーマンスの高い設計。
- 性能の要となる対物レンズには、色にじみを抑える口径81mmのアクロマートレンズを使用。
- レンズ面には光の反射を抑えるマルチコートを施しており、光量ロスを抑えクッキリとした像を結ぶ。
- 【鏡筒部】
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- 対物レンズ(主鏡)/有効口径:アクロマート、マルチコート/81mm
- 焦点距離:(口径比F)910mm(F11.2)
- 分解能・極限等力:1.43秒・11.3等
- 集光力:肉眼の134倍
- サイズ・重さ :長さ875mm、外径90mm、3.0kg(本体2.2kg)
- ファインダー:5倍30mm 実視界8度
- 【接眼部】
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- 焦点調節方式:ラックアンドピニオン
- パーツ取付サイズ:ネジ込み/43mm、42mmTリング用ネジ差し込み/31.7mm
- 接眼レンズ:PL20mm(46倍、実視界60分)、PL6.5mm(140倍、実視界20分)
- 【三脚】
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- 材質・形式:アルミ製2段伸縮式三脚(アクセサリートレイ付)
- サイズ:長さ900⇔1,300mm、高さ(地上高)705⇔1,200mm、設置半径370⇔606mm
- 【その他】
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- 主要付属品:正立天頂プリズム31.7mm、星座早見盤、カラー星空ガイドブック
- 写真撮影:拡大、直焦、スマートフォン(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要)
- 太陽観察 太陽投影板Aセット(別売)併用にて可
- 本体重量:8.7kg
■ 【ポルタII-SDE72SS】の概要と特徴、主な仕様
- 眼視観察から天体撮影まで幅広く活躍するコンパクト鏡筒搭載
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- 価格:税込187,000円(税別 170,000円)
- 発売日:5月23日(金)
- EDガラスの中でも特に優れた光学性能を発揮するSD(Super ED)ガラスレンズを凸レンズに用いた2枚玉対物により「色収差」を極めて高いレベルで抑え、星々の輝きをクリアかつシャープにとらえる。
- 星の色や月の周辺が紫色に色にじみすることを防ぎ、鮮明に観察することが可能。
- より本格的な機材を求める方や、天体撮影に挑戦したい方におすすめの天体望遠鏡セット。
- 【鏡筒部】
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- 対物レンズ(主鏡)/有効口径:SDアポクロマート、マルチコート/ 72mm
- 焦点距離(口径比F):432mm(F6.0)
- 分解能・極限等力:1.61秒・11.1等
- 集光力:肉眼の106倍
- サイズ・重さ:長さ307⇔365mm、外径82mm、2.5kg(本体2.2kg)
- ファインダー:5倍30mm 実視界8度
- 【接眼部】
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- 焦点調節方式:ラックアンドピニオン、専用デュアルスピードフォーカサー付
- パーツ取付サイズ:ネジ込み/63mm(P=1mm)、差し込み/50.8mm・31.7mm
- 接眼レンズ:PL20mm(22倍、実視界125分)、PL6.5mm(66倍、実視界42分)
- 【三脚】
-
- 材質・形式:アルミ製2段伸縮式三脚(アクセサリートレイ付)
- サイズ:長さ900⇔1,300mm、高さ(地上高)705⇔1,200mm、設置半径370⇔606mm
- 【その他】
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- 主要付属品:正立天頂プリズム31.7mm、星座早見盤、カラー星空ガイドブック
- 写真撮影:直焦、スマートフォン(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要)
- 太陽観察:不可
- 本体重量:8.2kg
■ 【ポルタII-AE81M / ポルタII-SDE72SS】の主な共通特徴
- 直感的に操作できるポルタII経緯台
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- ポルタII経緯台は、優れた操作性と安定性で高い評価を得ているロングセラーモデル。
- 鏡筒は手で持って自在に動かすことができ、手を離したらその位置に固定されるフリーストップ式。見たい星の方向へ鏡筒をスムーズに向けられる機構で、ストレスのない快適な操作性を実現。
- さらに扱いやすくなったファインダー
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- ファインダーの倍率を従来の6倍から5倍に変更したことにより、実視界が7度から8度に拡大。
- 視野が広くなり、従来と比べて目的の天体を探しやすくなった。
■ 接眼部
- ピント機構は、丈夫な金属製ラックアンドピニオン式を採用
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- 扱いやすい2種類の接眼レンズ(20mm、6.5mm)と、光路を90°曲げて楽な姿勢で観察できる正立天頂プリズムを付属。
- ■ 微動ハンドル
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- フリーストップでおおよその方向を定めた後、微調整は2本の微動ハンドルで行う。
- 全周微動なので微動の範囲が限定されることはなく、望遠鏡の操作が非常にスムーズ。
- 微動ハンドルの位置を角度45度ごとに調整も可能。鏡筒のタイプやサイズに合わせて使いやすい位置に変更できる。
- ■ 鏡筒の着脱が容易なプレートホルダー(規格)
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- 鏡筒の取り付け部には、鏡筒をワンタッチで着脱できるプレートホルダー(規格)を装備。
- 標準付属となるAE81M、SDE72SS鏡筒はもちろん、SXシリーズ等で搭載しているビクセン鏡筒(※)への切り替えにも対応(※重量約5kg以下、鏡筒外径160mm以下の鏡)。
- ■ アクセサリートレイ
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- 接眼レンズやカメラなどの小物を置けるアクセサリートレイを装備。
- 細かいパーツなどをなくしやすい夜間の天体観測時に役立つ。
- ■ 三脚交換可
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- 架台下の固定ボルトを取外すと、三脚と経緯台本体を分離できる。携帯・収納時にたいへん役立つほか、APP-TL130など他の三脚にも搭載できる。
- 対応三脚:APP-TL130、ASG-CB90三脚、SXG-HAL130三脚
- ■ SNSキャンペーン 「クイズ!ポルタシリーズとは」
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- 実施期間:5月2日~5月31日
- 応募方法:
- (1)ビクセン公式X(旧Twitter)アカウントをフォロー
- (2)クイズの答え&「#新しくなったよポルタ」をつけて投稿
- 景品:天体望遠鏡「ポルタII-AE81M」
- 当選者数:抽選で1名
- その他:詳細は、「ポルタII-AE81M」「ポルタII-SDE72SS」を5月23日に発売。 本日5月2日より発売記念キャンペーンを実施!」を参照のこと。
〈参照〉
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