2月1日、昼間の金星を見てみよう
【2019年1月25日 アストロアーツ】
2月1日、月齢26の細い月と金星が接近する。見やすい時間帯は未明から明け方だが、実は太陽が昇ったあと、昼間の空で金星を見つける絶好のチャンスの日でもある。
2月1日の未明~明け方、南東の空で細い月と金星が大接近。木星や土星、アンタレスも並んでいる
このころの金星の明るさはマイナス4.4等級で、位置さえわかれば日中でもじゅうぶん見える。ふだんは目印になるようなものがないため、見えるとはいってもなかなかわからないのだが、2月1日は月が目印になるというわけだ。
月と金星は朝9時ごろ(東京の場合)に南中する。真南の空を見上げれば、月が見つかるはずだ。明るい空の中で細い月を見つけるのは案外難しいものだが、コンパスで方位を確かめたり、「iステラ」、「スマートステラ」といったスマートフォンアプリを活用して月の位置を調べたりしてみよう。
2月1日 朝9時の南の空の様子
月が見つかったら、金星はその3度ほど西(月5~6個分右)にある。双眼鏡やオペラグラスを使うとわかりやすいだろう。一度見つけてしまえば、意外なほど明るく見えることがわかる。
その後は、月と金星の間隔が少しずつ開いていく。こうした変化も観察してみると面白いかもしれない。12時ごろには月と金星が南西の空に移り、高度が20度よりも低くなるが、まだ見えるはずだ。月の形と傾きも参考にして、金星を探してみよう。
2月1日 昼12時の南西の空の様子
翌日になると月が大きく離れてしまうので、金星を見つけるのは難しくなる。しかし、1日に金星を見つけたときに地上風景との位置関係を覚えておけば、翌日以降もしばらくは風景を目印にすることができる。地上風景を目印にする方法は、自分だけでなく他の人に案内するのにもわかりやすい。
昼間の星見も、ぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。
〈関連リンク〉
- 星空ガイド:2019年2月1日 細い月と金星が大接近
- 天体写真ギャラリー:天体の接近
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