AstroArts Topics

超大質量ブラックホール

アルマ望遠鏡、銀河中心ブラックホールの質量を精密に計測

2016/05/10
アルマ望遠鏡による観測で、7300万光年彼方の銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールの質量が精密に測定された。天の川銀河以外の銀河に存在する超大質量ブラックホールの質量測定としては、最も高精度な観測例の一つとなる。

小規模の銀河群に太陽の170億倍の超大質量ブラックホール

2016/04/12
最大級の質量を持つブラックホールは銀河が多数密集した銀河団に属する銀河に存在するものと考えられてきたが、銀河がそれほど多くは存在していない領域の銀河にも、太陽質量の170億倍ものブラックホールが見つかった。この種のブラックホールは、意外とありふれた存在なのかもしれない。

高エネルギーガンマ線を放出する、超大質量ブラックホール候補天体の大規模探査

2016/03/30
大学連携VLBI観測網を用いて、高エネルギーガンマ線を放出する超大質量ブラックホール候補天体の探査が行われた。845個もの電波源を観測するという、世界的に前例のない大規模な探査だ。

超大質量ブラックホールの重力を振り切る「超光速噴出流」

2016/03/16
活動銀河M87の中心に存在する超大質量ブラックホールから噴出するジェットの運動を、日韓合同VLBI観測網を用いて高い頻度で観測し、ジェットの速度が見かけ上光速を超える「超光速運動」をブラックホールから噴出後わずか5光年に満たないところで検出することに成功した。

自らを引き裂く、最も明るいホットドッグ銀河

2016/01/20
地球から124億光年彼方に、太陽350兆個分もの赤外線を放射する宇宙で最も明るい銀河がある。アルマ望遠鏡の観測で、この銀河全体のガスがかき乱された状態にあることがわかった。エネルギー源は中心の超大質量ブラックホールのようだ。

天の川銀河中心の巨大ガス雲の動きから探るブラックホール周辺

2016/01/06
天の川銀河の中心に位置する超大質量ブラックホール「いて座A*」に接近した巨大ガス雲「G2」の運動に関する分析から、いて座A*周囲の様子が明らかにされた。

ガンマ線で輝く最遠方の超大質量ブラックホール

2015/12/21
75億光年彼方の活動銀河核からの高エネルギーガンマ線放射がとらえられた。これまでに観測された高エネルギーガンマ線天体としては最も遠いもので、宇宙初期から現在までの宇宙進化の情報を導くための「灯台」となることが期待される。

天の川銀河中心の超大質量ブラックホール周囲の磁場構造を解明

2015/12/08
天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホール「いて座A*」付近の電波観測から、ブラックホールのすぐ近くに存在する複雑な磁場構造が明らかにされ、時間変動もとらえられた。ブラックホール周辺の活動的な現象に磁場が重要な役割を果たしているとする説の観測的な裏付けで、物理過程の解明につながる大きな成果だ。

史上最軽量の超大質量ブラックホール

2015/08/14
矮小銀河の中心に、太陽の5万倍の質量を持つブラックホールが見つかった。銀河中心にある超大質量ブラックホールとしては史上最も軽いもので、こうした天体がどのように作られるかを知る手がかりとなる。

新現象、超大質量ブラックホール近傍からの電波ジェット根元のふらつき

2015/07/29
これまで不動と思われていた、超大質量ブラックホール近傍から噴出する電波ジェットの根元の位置が、ジェット噴流の軸に沿って大きくふらつくという新現象が初めて発見された。超大質量ブラックホールと電波ジェットの根元は30光年以上も離れる時期があるようだ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

太陽1億4000万個分 銀河中心の超大質量ブラックホール

2015/06/22
アルマ望遠鏡による観測を元にしたモデル計算で、棒渦巻銀河NGC 1097の中心に存在する超大質量ブラックホールの質量が太陽の1億4000万倍であると算出された。銀河と超大質量ブラックホールは共に進化してきたと考えられており、その関係を議論する上でブラックホールの質量は非常に重要な情報となる。

銀河の歴史を物語る、銀河周囲に空いた3組の巨大な空洞

2015/06/11
銀河中心の超大質量ブラックホールが5000万年にわたって起こしてきた爆発的な噴出によって周囲の高温ガスに3組の巨大な空洞が作られた様子を、X線天文衛星「チャンドラ」が明らかにした。