AstroArts Topics
重力レンズ
日韓VLBI、重力レンズを通してブラックホールのジェットを観測
2020/10/16
日韓合同VLBI観測網KaVAを用いた観測によって、77億光年彼方のクエーサーの中心部から噴出するジェットがとらえられた。
理論予測より桁違いに多かった銀河団内の重力レンズ
2020/09/16
銀河団内の個々の銀河で生じる小さな重力レンズ現象が予測よりずっと多いことがわかった。標準的なダークマターの理論にはまだ足りない要素があるのかもしれない。
重力レンズ効果を用いた新手法で宇宙膨張率を測定
2020/01/16
重力レンズ効果の影響を受けたクエーサーの観測により宇宙膨張率が求められ、初期宇宙の観測から得られる膨張率に比べ、局所宇宙の膨張率が予想以上に速いことを示唆する結果が改めて高い確実性で得られた。
すばる望遠鏡HSCで作成、最も深く広いダークマターの3次元分布図
2018/09/27
すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCを用いた観測により、これまでで最も深く広い天域におけるダークマターの3次元分布図が作られ、宇宙の構造の形成度合いを示す物理量が精密に測定された。
宇宙最初期の銀河に迫る新ミッション「バッファロー」
2018/09/19
ハッブル宇宙望遠鏡で銀河団を観測して初期宇宙の銀河の進化などに迫る、新しいミッション「バッファロー」が始まり、対象の一つである銀河団Abell 370の画像が公開された。
銀河団は今でも成長中、基本法則を発見
2018/04/27
銀河団の多くは成長が止まった落ち着いた状態にあると考えられてきたが、ハッブル宇宙望遠鏡の観測データなどを元にした研究で、銀河団は今も成長中であることが明らかにされ、成長の様子を表すシンプルな法則が発見された。
単独の星としては観測史上最遠、90億光年彼方の「イカロス」
2018/04/04
銀河団による重力レンズ効果を受け、90億光年彼方の銀河内に存在する恒星が増光した様子がとらえられた。「イカロス」と名付けられたこの巨星は、単独の星としては従来の記録を100倍近くも更新する観測史上最遠の天体となる。
ハッブルの高精細3D映像でオリオン座大星雲へダイブ
2018/01/18
1月8~12日に開催された米国天文学会の年会で、ハッブル宇宙望遠鏡の新たな観測成果が数多く発表された。オリオン座大星雲の3D飛行映像、最遠方の銀河、カラフルなバルジの星々など視覚的にも科学的にも興味深い成果ばかりだ。
銀河中心ブラックホールから飛び出す高温ガスの塊
2017/08/18
遠方銀河の中心の超大質量ブラックホールから噴き出すジェットに沿って高温ガスの塊が高速で飛び出す様子が、重力レンズ効果を利用して高精度でとらえられた。
最も明るいサブミリ波銀河が見せるアインシュタイン・リング
2017/07/19
約100億年前の宇宙に存在する、サブミリ波で非常に明るく輝く銀河が、重力レンズ効果によって美しい円弧としてとらえられた。
星の群れに彩られた、はるか遠くの銀河
2017/07/13
重力レンズ効果を受け大きく引き伸ばされた、はるか遠方に存在する銀河の姿をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。復元された銀河の像には若い星の群れがあちこちに見られる。
世界初、アルマが暗黒矮小銀河の微弱な光を検出
2017/02/13
暗黒矮小銀河からの微弱な光と考えられるシグナルをアルマ望遠鏡が世界で初めて検出した。謎に包まれた暗黒矮小銀河の正体を解明する手がかりになると期待されている。
重力レンズが裏付け、予想より速い宇宙の膨張
2017/01/30
重力レンズ効果を利用して宇宙の膨張率を表すハッブル定数の値が調べられ、近傍宇宙の観測から求めた定数では従来の値との一致がみられたが、衛星「プランク」による初期宇宙観測に基づく値とは一致しないことが確かめられた。
古代エジプトの神の目に似た、珍しい重力レンズ天体
2016/07/27
すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCが撮影したデータの中から、2つの遠方銀河が手前にある別の銀河によって同時に重力レンズ効果を受けているという、極めて珍しい重力レンズ天体が発見された。見た目もユニークな天体で、古代エジプトの神聖なる神の目にちなみ「ホルスの目」と名付けられた。
アルマ望遠鏡の重力レンズ画像にゆがみを残した矮小銀河
2016/04/19
アルマ望遠鏡がとらえた重力レンズ銀河「SDP.81」の画像に、かすかなゆがみが隠されていた。そのゆがみを生じさせたのは、約40億光年彼方に潜む暗い矮小銀河のようだ。もし矮小天体の主成分がダークマターだとすれば、理論予測と観測結果の不一致を説明できるかもしれないという。
アルマ+重力レンズ=視力13000 117億光年先の銀河もはっきりと
2015/06/11
アルマ望遠鏡の観測結果とそれをもとに作られた重力レンズ効果モデルから、117億光年彼方にあるモンスター銀河の内部構造や、その手前にある銀河の超大質量ブラックホールの存在などが明らかになった。
117億光年彼方の銀河が見せるアインシュタインリング
2015/04/08
アルマ望遠鏡が117億光年彼方の銀河を観測し、0.023秒角もの超高解像度でその姿を鮮明に写し出した。手前にある銀河の重力レンズ効果によって生み出された、アインシュタインリングという美しい円形の像がとらえられている。
初めて観測、重力レンズによる超新星の多重像
2015/03/06
93億光年彼方で起こった超新星爆発が、重力レンズ効果により4つの像となってハッブル宇宙望遠鏡で観測された。超新星がこのような形で観測されるのは初めて。今後もう1つの像が時間差で出現すると予測されており、数年後の“答え合わせ”も楽しみだ。