AstroArts Topics

太陽系

火星の砂嵐とガス散逸の関連性

2018/01/30
火星で時おり発生する全球的な砂嵐が、火星の最上層大気からガスが逃げ出すプロセスに影響を及ぼしていることが、探査機による観測データから示唆された。

水星の動きから太陽を調べる

2018/01/26
太陽は年を取る毎に質量が減り、徐々に重力が弱くなっていくため、太陽系の惑星の軌道は拡がりつつある。その関係を利用して、水星の軌道の変化から、太陽の質量の減少やその他のパラメーターが直接計測された。

「あかつき」データから作られた美しい金星画像

2018/01/23
JAXAの金星探査機「あかつき」が撮影したデータをフランスの写真家が画像処理して作られた、美しい金星の画像が公開されている。

半球ごとに決まっていた、太陽のダークフィラメントの磁場構造

2018/01/19
国立天文台の太陽フレア望遠鏡の観測データから、太陽のダークフィラメントの磁場構造は不規則に生成されているわけではなく、太陽内部の大きな構造の磁場を反映して半球により決まっていることが明らかになった。

自転速度が記録的に減速したタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星

2018/01/18
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星の自転速度が2か月の間に3分の1も遅くなっていたことが観測から明らかになった。これまでに知られている彗星の自転の変化としては最も激しいものだ。

急斜面に露出した火星の地下氷、深さ1mのところに存在

2018/01/17
火星の急斜面に露出した、地下に存在する厚い氷の調査から、氷は表面下わずか1mほどの深さから始まって最大で100mほどの深さにまで達していることが明らかになった。氷には過去の気候に関する情報も記録されていると思われる。

隕石中の結晶に液体の水と有機化合物

2018/01/16
1998年に地球に落ちた2つの隕石から採取された塩の結晶中に、液体の水と有機化合物が両方見つかった。有機物の起源が準惑星「ケレス」である可能性を示す分析結果も得られている。

タイタンの新しい地図から見えた地形の特徴

2018/01/12
探査機「カッシーニ」による観測データから土星最大の衛星である「タイタン」の新しい地図が作成され、タイタンの地形は地球の地形と似たような特徴を持っていることが明らかにされた。

「はやぶさ2」、3回目のイオンエンジン長期連続運転を開始

2018/01/11
今夏の小惑星「リュウグウ」到着を目指し航行中の探査機「はやぶさ2」が、3回目となるイオンエンジンの長期連続運転を開始した。

八王子隕石とされる隕石、初の詳細分析

2018/01/09
約200年前に多数落下したもののほとんど散逸し失われてしまっていた「八王子隕石」について、1950年代に見つかったわずかなサンプルが最新技術によって分析された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

地球近傍小惑星ファエトンの姿をレーダーで観測

2017/12/27
アレシボ天文台で地球近傍小惑星「ファエトン」のレーダー観測が行われ、表面の地形や正確な直径などが明らかになった。

オウムアムアは「厚い有機物で覆われた雪玉」か

2017/12/25
10月に発見された恒星間天体オウムアムアには彗星らしき活動は見られず、岩石質であると考えられているが、これとは異なるモデルも提唱されている。

木星の赤道ジェットの逆転現象

2017/12/22
NASAの研究チームによる観測から、木星の赤道域で起こる周期的な風向きの変化のしくみが明らかになった。こうした東西交互のジェットは地球や土星でも見られるもので、太陽系内外の惑星大気の理解につながる成果だ。

巨大な嵐が引き起こす土星大気の動悸

2017/12/20
地球にも見られる、惑星大気の赤道域の成層圏で起こる準周期振動について、土星では中緯度域で発生した巨大な嵐の影響で乱れることが観測データから示された。

4種類の光点が示すケレスの地質活動

2017/12/19
ケレスの表面には数百か所の明るい領域が見られる。大きく4種類に分けられる領域の形成過程や時間変化の研究から、ケレスが地質学的に活発な天体であることが示された。

「暗い太陽のパラドックス」に迫る新しいモデル

2017/12/18
太陽の光が弱かったはずの数十億年前にも地球が凍結していなかったという「暗い太陽のパラドックス」の謎に迫るシミュレーション研究が行われ、温室効果を生み出すじゅうぶんな量のメタンが地球や地球に似た系外惑星で生成される確率が明らかになった。

流星が地球大気で爆発するときの振る舞いをシミュレーションで再現

2017/12/18
流星が地球大気に突入し爆発する際の様子がシミュレーションで再現され、2013年のチェリャビンスク事象の詳細なプロセスが明らかになった。大気が衝突天体から地球を守ってくれていることがよくわかる成果だ。

深さ300kmにも達する木星の大赤斑

2017/12/15
探査機「ジュノー」の観測により、大赤斑の根元が雲頂から約300kmもの深さにまで達していることが示された。また、木星にはこれまで知られていなかった2つの放射線帯が存在していることが明らかになった。

42年ぶりに地球水素コロナ全体像の撮影に成功

2017/12/12
超小型深宇宙探査機「プロキオン」に搭載の宇宙望遠鏡「LAICA」がアポロ16号以来となる42年ぶりに地球水素コロナの全体像をとらえることに成功し、地球起源の水素原子が24万km以上遠方まで到達している様子を世界で初めてとらえた。

地球に大量の物質と貴金属をもたらした大規模衝突

2017/12/12
約40億年前の太陽系で起こっていた天体衝突の再現シミュレーションから、これまで考えられていた量の2~5倍の物質が衝突によって地球にもたらされ、金やプラチナなどの貴金属も衝突を起源としている可能性が示された。