AstroArts Topics

太陽系

一見オーロラのような、紫色の発光現象「スティーブ」

2018/03/22
近年、夜空で紫色に発光する細いリボンのような現象がいくつか報告されている。「スティーブ」と名付けられた、オーロラとは異なるこの現象の発生プロセスが、市民科学者たちの協力も得て明らかになりつつある。

今も短期間で変化するケレスの表面

2018/03/20
NASAの探査機「ドーン」の観測データから、準惑星「ケレス」の表面に露出している氷の量が短期間で増加していることや、炭酸塩水和物と呼ばれる鉱物が存在することが明らかとなった。ケレスの表面で今も変化が起こっていることを示す結果だ。

縮みながら高くなっている木星の大赤斑

2018/03/19
過去の観測記録と探査機の観測データから、木星の大赤斑の大きさが1世紀半にわたって縮小し続けていることが明らかになった。一方でその高さは次第に増しているようだ。

ニューホライズンズの次の目標天体は「世界の果て」

2018/03/16
NASAの探査機「ニューホライズンズ」の次の目標天体「2014 MU69」の愛称として、「世界の果て」を意味する「Ultima Thule」が選ばれた。

木星の両極を取り囲む不気味な巨大サイクロン

2018/03/13
NASAの探査機「ジュノー」によって、木星の南北両極が巨大な渦に取り囲まれている様子が初めて撮影された。また、木星大気のジェット気流についても、これまでの予想を覆す多くの発見があった。

タイタンや原始地球を覆う「もや」の生成過程を解明

2018/03/09
土星の衛星「タイタン」や原始地球の大気中に存在する有機物エアロゾルを生成するメカニズムの室内実験と数値モデルから、原始地球では従来考えられていたよりも有機物エアロゾル層が薄かった可能性があることなどがわかった。これにより、タイタンと原始地球においてエアロゾル層が気候に及ぼす影響について再考の必要性が示された。

マーズエクスプレス、火星の衛星と土星を撮影

2018/03/08
探査機「マーズエクスプレス」が火星の衛星「フォボス」と「ダイモス」を撮影した画像が公開された。背景に10億km彼方の土星も写っている。

隕石発見!畑で見つけた「変わった石」

2018/03/02
国内で14年ぶりとなる隕石が岐阜県で見つかりました。「長良隕石」と名付けられた鉄隕石発見の顛末と初期分析の結果を、3月5日発売の星ナビ4月号で解説しています。

「はやぶさ2」、小惑星リュウグウを撮影

2018/03/01
2月26日、小惑星探査機「はやぶさ2」が、目的地である小惑星「リュウグウ」の撮影に成功した。今夏到着予定のリュウグウまでの距離は120万kmあまりとなっている。

月の水はやはり広く分布しているのかもしれない

2018/02/28
2つの月探査ミッションの観測データの分析から、月の表面の水が広範囲にわたって分布しており、あまり動かないらしい証拠が見つかった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

水星探査機「MMO」の愛称を募集

2018/02/23
JAXAでは、今年10月に打ち上げ予定の水星磁気圏探査機「MMO」の愛称と搭載メッセージを4月9日まで募集中だ。

海王星の嵐の縮小をHSTで追跡

2018/02/22
海王星では時おり、暗い渦巻き構造が発生することがある。最近では2015年に生じたこの嵐が縮小しつつある様子を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえている。

ニューホライズンズ、28年ぶりに史上最遠撮影記録を更新

2018/02/19
探査機「ニューホライズンズ」が昨年12月に撮影したカイパーベルト天体の画像が公開された。地球から最も遠い場所で行われた撮影の記録を約28年ぶりに更新するものだ。

衛星「あらせ」、明滅するオーロラの起源を解明

2018/02/16
ジオスペース探査衛星「あらせ」が取得したデータから、脈打つように明滅する「脈動オーロラ」の起源について、プラズマ波動「コーラス」に揺さぶられた電子が地球の大気に降り注ぐことで発生するという予想が初めて直接的に裏付けられた。

太陽からの紫外線が火星の大気散逸に及ぼす影響

2018/02/15
火星は重力が弱く磁場もないため、最も外側の大気は太陽風によって宇宙空間へ容易に流れ出していく。この散逸過程において太陽の紫外線が驚くべき役割を果たしている可能性が示された。

観測史上最強の磁場を持つ太陽黒点

2018/02/08
太陽観測衛星「ひので」により、太陽観測史上最大となる6250ガウスの磁場強度を持つ黒点が発見された。

宇宙からの電磁波で高速明滅する陽子オーロラ

2018/02/07
カナダで観測された明滅する陽子オーロラが、宇宙で発生する電磁波の一つ「電磁イオンサイクロトロン波動」の最も速い電力変化と同じ周期で高速に明滅していることが、金沢大学などの研究により初めて発見された。

キュリオシティの5年半の旅路を振り返る

2018/02/02
NASAの火星探査車「キュリオシティ」がシャープ山の尾根「ヴェラ・ルービン・リッジ」から撮影したパノラマ画像が公開された。キュリオシティが着陸から現在までの5年半の間に訪れた主な地点を一望できる。

衝突加熱で容易に消去される、隕石の記憶

2018/02/01
隕石に記録された放射壊変年代は、小惑星帯で衝突が起こっても保持されると考えられてきたが、衝撃圧縮に起因する摩擦や加熱によってリセットされることが数値衝突計算から示された。初期太陽系の姿は従来の推定より穏やかであった可能性が高いようだ。

火星の砂嵐とガス散逸の関連性

2018/01/30
火星で時おり発生する全球的な砂嵐が、火星の最上層大気からガスが逃げ出すプロセスに影響を及ぼしていることが、探査機による観測データから示唆された。