AstroArts Topics

隕石

衝突加熱で容易に消去される、隕石の記憶

2018/02/01
隕石に記録された放射壊変年代は、小惑星帯で衝突が起こっても保持されると考えられてきたが、衝撃圧縮に起因する摩擦や加熱によってリセットされることが数値衝突計算から示された。初期太陽系の姿は従来の推定より穏やかであった可能性が高いようだ。

隕石中の結晶に液体の水と有機化合物

2018/01/16
1998年に地球に落ちた2つの隕石から採取された塩の結晶中に、液体の水と有機化合物が両方見つかった。有機物の起源が準惑星「ケレス」である可能性を示す分析結果も得られている。

八王子隕石とされる隕石、初の詳細分析

2018/01/09
約200年前に多数落下したもののほとんど散逸し失われてしまっていた「八王子隕石」について、1950年代に見つかったわずかなサンプルが最新技術によって分析された。

流星が地球大気で爆発するときの振る舞いをシミュレーションで再現

2017/12/18
流星が地球大気に突入し爆発する際の様子がシミュレーションで再現され、2013年のチェリャビンスク事象の詳細なプロセスが明らかになった。大気が衝突天体から地球を守ってくれていることがよくわかる成果だ。

青銅器時代の鉄製工芸品は隕鉄で作られていた

2017/12/11
青銅器時代には隕石から隕鉄が採取できることが認識されており、同時代に使用されていた鉄製工芸品のほとんどは隕鉄から作られていたことが明らかになった。鉄鉱石の精錬技術が導入された鉄器時代には、その習慣は廃れてしまったようだ。

太陽系誕生時の有機物を含む隕石の非破壊分析に成功

2017/11/16
大阪大学などの研究グループが、地球外有機物を含む炭素質コンドライト隕石を非破壊定量分析することに成功した。「はやぶさ2」が持ち帰る小惑星物質などの分析に、非常に有効な手法となる。

隕石の分析で火星の火山の噴火回数や成長速度を解明

2017/10/12
火星由来の隕石「ナクライト」の分析から、火星の火山が9000万年間に起こした噴火の回数や、火山の成長速度などが明らかになった。

隕石中に発見された太陽系最古の新鉱物「ルービナイト」

2017/04/13
コンドライト隕石の化学組成や結晶構造の分析から太陽系最古の新鉱物が発見され、「ルービナイト」と命名された。ルービナイトの存在は、原始太陽系星雲中の温度や圧力、ガスの化学組成といった物理化学的条件が多様であったことを示唆するものだ。

エンケラドスの岩石成分は隕石似、内部に独自の熱水環境

2015/10/28
土星の衛星エンケラドスの岩石は地球の岩石の主成分であるマントルのような組成ではなく、隕石に近いことが明らかにされた。さらに、その成分は過去に一度も溶融しておらず、原始的な微生物の食料である水素を豊富に発生する独自の熱水環境が存在することも示された。

隕石の剣も展示!浅草橋で第1回ミネラルショー

2015/02/16
鉱物の展示販売会「第1回浅草橋ミネラルショー 地球が創った宝物展」が2月27日(金)~3月1日(日)、浅草橋ヒューリックホール(東京都)で開催されます。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ロシア隕石、母天体は不明のまま

2015/02/16
2013年2月にロシアに落下し大きな被害をもたらした隕石について、その由来として有力視されてきた小惑星が母天体である可能性は少ないことが、詳しい分析で明らかになった。