AstroArts Topics

恒星・銀河

原始星を取り巻く大型有機分子の回転リング、化学組成に多様性

2016/06/30
アルマ望遠鏡を用いた原始星の観測から、星を取り巻いて回転するリング構造が見つかった。リングは原始星に落下してきたガスと惑星系を作る回転円盤の境界面とみられ、大型有機分子が豊富に含まれているが、有機物の種類は原始星によって異なることも明らかになった。

CR7だけではなかった、初期宇宙に非常に明るい複数の銀河

2016/06/29
初期の宇宙に存在した、非常に明るい銀河が複数見つかった。宇宙再電離と呼ばれる現象や初期銀河の研究を進めるうえで重要な発見となる。

星間空間で初めて見つかったキラル分子

2016/06/20
巨大な星形成領域「いて座B2分子雲」で、キラル分子である酸化プロピレンが見つかった。隕石や彗星など太陽系内では見つかっていたキラル分子だが、星間空間で検出されたのは初めてのことだ。

131億年前の宇宙に存在する銀河に酸素を検出、史上最古

2016/06/17
アルマ望遠鏡の観測で、131億年前の宇宙に存在する銀河に、電離した酸素ガスが初めて検出された。いまだ謎である宇宙再電離を探る重要な手がかりになると期待されている。

惑星誕生領域で初めてメタノールを発見

2016/06/17
アルマ望遠鏡が若い星を取り巻く円盤にメタノールを検出した。惑星の誕生現場である円盤にメタノールが発見されたのは初めてのことで、惑星誕生過程における化学反応や、最終的に生命の誕生にもつながるような化学反応の理解を助けるものといえる。

2例目となる重力波の直接検出、ブラックホール同士の合体で発生

2016/06/16
2015年12月26日、レーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」が2例目となる重力波の直接検出に成功した。

2つの太陽を持つ木星サイズの系外惑星

2016/06/15
系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測により、これまで連星系に発見された中では最大のものとなる系外惑星「ケプラー1647b」が見つかった。1100日以上をかけて2つの太陽の周りを回っている。

大質量星形成領域で、ジェット駆動のバウショックを観測

2016/06/14
大質量星形成領域「S255」の水メーザー観測から、アウトフローやU字形のメーザー分布が検出された。低質量星形成領域で見られるジェット駆動のアウトフローが大質量星形成領域でも見られることを示す、重要な観測成果だ。

巨大ブラックホールに吸い込まれる冷たいガス雲の塊

2016/06/13
10億光年彼方の楕円銀河の中心にある超大質量ブラックホールにガス雲の塊が雨のように降る様子がとらえられた。冷たく高密度のガスが銀河中心のブラックホールに落ちていく現象を直接観測した初めての例となる。

「限界を超えたIa型超新星」の起源を解明、降着説を支持

2016/06/10
Ia型超新星のなかには、通常考えられているメカニズムでは説明が難しい「限界を超えた超新星」が数例発見されている。詳しい観測によりこうした超新星の近くからの強い赤外線放射がとらえられ、超新星爆発の起源が降着説と呼ばれる現象であることを強く支持する結果が得られた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

晩期星周囲のガスから放射されるメーザーの複雑な形状を鮮明に撮影

2016/06/09
日韓共同VLBI観測網「KaVA」を用いた観測で、一生の晩期を迎えた星を取り巻くガスから放射される一酸化ケイ素メーザーの複雑な形状が鮮明にとらえられた。KaVAの本格運用開始により、星の最終進化における物質放出の研究が大きく進むと期待される。

クエーサーから噴き出すガスの変動メカニズムに新知見

2016/06/07
信州大学などの研究グループがクエーサーを3年以上にわたってモニター観測し、クエーサーから放出されるアウトフローが時間変動する原因として、クエーサーの明るさの変動が関わっていることを確認した。

予測よりも速い宇宙の膨張速度

2016/06/06
遠方銀河の距離の正確な測定から、ハッブル定数の値が73.2と高精度で求められ、宇宙の膨張速度が従来の予測よりも速いことが示された。

星の形成を妨げる超大質量ブラックホールからの風

2016/05/26
星形成が行われておらず中心部の超大質量ブラックホールから時おり風が吹き出すという特徴を持つ、「レッドガイザー」と呼ばれるタイプの銀河の観測から、星形成を妨げる原因となる銀河中でのガスの加熱が超大質量ブラックホールからの風によって引き起こされていることが明らかになった。

約100万歳の若い星の周囲で惑星形成の新証拠

2016/05/25
アルマ望遠鏡の観測データの解析から、100万歳と若い星の周囲のガス円盤に二重の溝が見つかった。すでに知られていた塵の分布に見られる溝と同じ位置に存在しており、ここで惑星形成が起こっているという強い証拠となる結果である。惑星形成には数千万年はかかるとしてきた従来の説を再考する必要があるかもしれない。

複数の惑星を持つ星に不思議な形の塵円盤

2016/05/23
複数の惑星を持つ恒星の周りに広がる塵円盤をアルマ望遠鏡が高解像度で観測し、その不思議な形が明らかにされた。惑星の軌道が長期間を経て大きく変わったか、未知の惑星が隠れていることを示唆する結果である。

銀河の星形成活動制御メカニズム、110億年前と現在で異なる可能性

2016/05/18
遠方の銀河に含まれる重元素量と星形成活動の強さの関係を観測調査したところ、重元素量が星形成の強度に関係しないことが示された。これまで近傍の宇宙で知られていた関係とは異なる結果であり、銀河における星形成の理論に新たな疑問を投げかけるものである。

ケプラー発見の天体1284個を新たに系外惑星と確認

2016/05/13
系外惑星探査衛星「ケプラー」がこれまでに発見してきた惑星候補のうち、新たに1284個が系外惑星であると確認された。ハビタブルゾーンに位置するものも9個含まれている。

130億光年彼方の銀河の分布図を作成、大規模構造の成長速度の測定に成功

2016/05/12
すばる望遠鏡を用いた銀河サーベイ「FastSound」により、130億光年もの遠距離にある約3000個の銀河までの距離に基づく宇宙3次元地図が作られた。地図中で銀河の運動を詳しく調べることで、大規模構造が成長していく速度が初めて測定され、遠方宇宙でも構造形成速度が一般相対性理論の予想と一致することが確かめられた。

アルマ望遠鏡、銀河中心ブラックホールの質量を精密に計測

2016/05/10
アルマ望遠鏡による観測で、7300万光年彼方の銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールの質量が精密に測定された。天の川銀河以外の銀河に存在する超大質量ブラックホールの質量測定としては、最も高精度な観測例の一つとなる。