AstroArts Topics

活動銀河核

超大質量ブラックホールの周りにあるドーナツ構造の正体

2018/12/06
アルマ望遠鏡での観測とスーパーコンピューターでのシミュレーションにより、活動的な超大質量ブラックホールの周りに存在するドーナツ型の構造の形成過程が解明され、分子ガスと原子ガスの流れで「自然に作られる」ことが示された。

40億光年彼方からの超高エネルギーニュートリノ、発生源を同定

2018/07/19
宇宙から飛来した超高エネルギーニュートリノが検出され、その発生源が活動銀河核の一種「ブレーザー」であることが可視光線やガンマ線の観測によって明らかにされた。

活発な超大質量ブラックホールを取り巻く、回転するドーナツ状のガス雲

2018/02/15
活発な超大質量ブラックホールの周囲を取り巻く、回転するドーナツ状の分子ガスがアルマ望遠鏡でとらえられた。このようなガス雲の存在は古くから提唱されていたが、観測で直接確認されたのは初めてのことだ。

3種の高エネルギー粒子の起源は同じかもしれない

2018/01/29
超高エネルギー宇宙線と非常に高エネルギーのニュートリノ、高エネルギーガンマ線という3種類の粒子の起源が同じである可能性がシミュレーション研究で示された。ブラックホールからの相対論的ジェットがその起源かもしれないという。

成層圏からの天文学、航空機望遠鏡「SOFIA」の成果

2018/01/16
成層圏を飛行するNASAの航空機望遠鏡「SOFIA」による観測データから、大質量星の形成などの理解に関わる複数の最新成果が発表された。

「重力よりも強い」光の力が支配する超大質量ブラックホール近傍

2017/10/04
400個の活動銀河核の分析から、銀河中心の超大質量ブラックホールを取り巻くガスや塵はブラックホールのごく近傍に位置しており、その配置は主に中心部から発生する電磁波の放射圧で決まることが明らかになった。ブラックホールが急速に物質を吸引し、光の放射圧が重力よりも強くなると、ガスが吹き飛ばされてしまうためブラックホールは太り続けることができなくなるという。

近傍銀河に潜むガスと塵に隠された超大質量ブラックホール

2017/01/12
X線観測衛星NuSTARが、2つの近傍銀河の中心に潜む超大質量ブラックホールの存在を確認した。大量のガスや塵に隠されていてもX線なら観測が可能だ。

ガンマ線で輝く最遠方の超大質量ブラックホール

2015/12/21
75億光年彼方の活動銀河核からの高エネルギーガンマ線放射がとらえられた。これまでに観測された高エネルギーガンマ線天体としては最も遠いもので、宇宙初期から現在までの宇宙進化の情報を導くための「灯台」となることが期待される。

銀河中心ブラックホールが大量の物質を吹き飛ばす

2015/03/27
米大学の研究チームが23.5億光年彼方の銀河をX線天文衛星「すざく」などで観測し、銀河中心の巨大質量ブラックホールからの強い放射圧が、銀河スケールでの大量の物質流出を引き起こす原因であることを初めて示した。

「サウロンの目」で見る銀河までの距離

2014/11/27
その姿から、小説の登場人物にちなんで「サウロンの目」と呼ばれる銀河NGC 4151。中心に位置する巨大質量ブラックホールがまとうリングの観測から、6200万光年というこれまでで最も正確な距離が求められた。

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