AstroArts Topics
ダークマター
「富岳」で宇宙ニュートリノの高精度シミュレーションに成功
2021/11/04
スーパーコンピューター「富岳」で初期宇宙のニュートリノの大規模シミュレーションを行った計算が「ゴードン・ベル賞」の最終候補に選出された。
ダークマターの地図をAIで掘り起こす
2021/07/09
スーパーコンピューターが作った仮想宇宙データでAIを訓練し、現実の観測データからダークマターの分布を調べる際に入り込むノイズを除去する手法が考案された。
ダークマター不足の銀河、謎は深まる
2021/06/25
銀河NGC 1052-DF2がダークマターをほとんど含まないという異常は、この銀河までの距離が見積もりより近ければ解消できるとされていた。ところが距離を精査した結果、むしろ見積もりより遠かった。
見えざる巨大構造がヒヤデス星団を崩した
2021/03/29
おうし座のヒヤデス星団からはぐれた星が数千光年離れたところまで散らばっていることが示され、散乱の過程で質量が太陽の約1000万倍ある未知の塊と作用している可能性が示唆された。
古い矮小銀河の周りに広がるダークマターハロー
2021/02/08
天の川銀河のそばにある矮小銀河が、大きく広がったダークマターのハローを持つことがわかった。宇宙最初の銀河ができた過程を知る手がかりになるかもしれない。
宇宙一小さな銀河から導かれるダークマター理論への制限
2021/02/01
宇宙最小クラスの超低輝度矮小銀河の観測から、ダークマターの密度が理論予測よりもはるかに大きく、ダークマターは散乱しにくく密になりやすいことが示された。
「子宇宙」から生まれた原始ブラックホールがあるかも
2021/01/08
宇宙の誕生直後にたくさんの「子宇宙」が生まれ、これが収縮して原始ブラックホールになったという理論が提唱された。ダークマターの正体はこうしてできた原始ブラックホールかもしれないという。
銀河中心部の過剰なガンマ線がダークマターに由来することを否定
2020/09/18
天の川銀河の中心部から放出されているガンマ線はダークマターによるものではないとする研究が発表された。ダークマターの性質に強い制限を与える結果だ。
理論予測より桁違いに多かった銀河団内の重力レンズ
2020/09/16
銀河団内の個々の銀河で生じる小さな重力レンズ現象が予測よりずっと多いことがわかった。標準的なダークマターの理論にはまだ足りない要素があるのかもしれない。
未知の素粒子「アクシオン」か、予想より多い電子反跳を検出
2020/06/19
イタリアのダークマター検出実験で、電子反跳と呼ばれる現象が予測より多く検出された。未知の素粒子「アクシオン」が原因かもしれないという。
原始惑星系円盤の偏光観測からダークマターの正体に迫る
2019/06/06
原始惑星系円盤の偏光パターンの調査から、ダークマターの候補の一つである「アクシオン」と呼ばれる素粒子の性質に強い制限を付ける成果が得られた。
ダークマターは原始ブラックホールではなさそう
2019/04/08
すばる望遠鏡で撮影したアンドロメダ座大銀河の画像解析から、重力マイクロレンズ現象が調べられた。その結果をもとに、ダークマターが原始ブラックホールではない可能性が高いことが観測的に初めて示された。
天の川銀河の重さは太陽1.5兆個分
2019/03/15
天の川銀河を取り巻く球状星団の動きの観測から、銀河全体の質量は太陽約1.5兆個分と求められた。われわれの住む銀河や、宇宙を作り上げる重要物質「ダークマター」を理解する大きな手がかりとなる。
新理論、ダークマターは軽くて散乱する
2019/03/05
ダークマター粒子は特定の速度のときだけ互いに散乱するという新たな理論が提唱された。ダークマターにこのような性質があれば、矮小銀河と銀河団のダークマター分布が異なるという問題を解決できるという。
ダークマターの正体はブラックホールではなさそう
2018/10/09
遠方の超新星のデータを分析した結果、ダークマターの正体がブラックホールだったとしてもその割合はせいぜい40%程度にしかならず、ダークマターの大部分がブラックホールからなる可能性は低いことがわかった。