AstroArts Topics

小惑星

リュウグウの岩石試料が始原的な隕石より黒いわけ

2023/12/15
リュウグウ試料と始原的なCIタイプ隕石はよく似ているとされるが、リュウグウ試料のほうがずっと黒い。隕石を加熱して比較した実験から、隕石は地球落下後に明るくなったとみられ、その母天体は本来黒かったと示唆されるという結果が得られた。

2023年12月22日 ベスタがオリオン座で衝

2023/12/15
2023年12月22日、小惑星ベスタがオリオン座で衝(太陽‐地球‐ベスタがまっすぐに並ぶ位置関係)となる。

「はやぶさ2♯」の目標天体2001 CC21命名キャンペーン

2023/12/13
探査機「はやぶさ2」が2026年7月にフライバイ予定の小惑星「2001 CC21」の名称を募集するキャンペーンが始まっている。締め切りは2024年5月9日。

小惑星レオーナによるベテルギウスの食、世界各地で観測

2023/12/12
史上初となる「小惑星によるベテルギウスの食」が予報された12日、世界各地で観測が行われた。赤色超巨星ベテルギウスの視直径が、その前を通過した小惑星レオーナの視直径を上回る「金環食」となった可能性が高い。

リュウグウ試料に水循環で生じたクロム同位体不均質が存在

2023/11/15
小惑星リュウグウの分析で、クロム同位体組成に局所的な不均質が生じていることが突き止められた。リュウグウで過去に生じた激しい水質変成と水循環が原因とみられる。

探査機「ルーシー」が最初の目標小惑星に接近、衛星を発見

2023/11/07
8個の小惑星を次々に探査するNASAの「ルーシー」が最初の目標天体「ディンキネシュ」へのフライバイを行い、この小惑星に衛星があることを発見した。

金属小惑星を目指す探査機「サイキ」打ち上げ成功

2023/10/16
日本時間13日深夜、探査機「サイキ」が打ち上げられ、金属が豊富な小惑星「プシケ」を目指す6年の旅を開始した。

探査機「オシリス・レックス」地球帰還、小惑星ベンヌの試料入りカプセルを届ける

2023/09/25
9月24日、探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌから持ち帰った試料を収めたカプセルが、米・ユタ州の砂漠に着地した。探査機は延長ミッションを開始し、小惑星アポフィスを目指す。

2023年8月30日 フローラがみずがめ座で衝

2023/08/23
2023年8月30日、小惑星フローラがみずがめ座で衝(太陽‐地球‐フローラがまっすぐに並ぶ位置関係)となる。明るさは約9等級。

「はやぶさ2」が次に目指す小惑星、イトカワと類似

2023/07/26
「はやぶさ2」が拡張ミッションでフライバイする小惑星 2001 CC21 の大きさや組成が、「はやぶさ」初号機が訪れた小惑星イトカワと似ていることがわかった。

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リュウグウの炭酸塩に、母天体が独特な環境で進化した形跡

2023/07/19
小惑星リュウグウの試料に含まれる炭酸塩鉱物の分析結果から、リュウグウの母天体では温度や酸素濃度などの変化を伴いながら水と岩石が反応していたことが明らかにされた。

リュウグウ粒子に残る、穏やかな天体衝突の記録

2023/04/25
探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの粒子サンプルから、比較的弱い圧力を受けた痕跡が見つかった。リュウグウが経験した天体衝突は、大量の岩片をまき散らすようなものではなかったらしい。

リュウグウでアミノ酸が生成された痕跡

2023/04/06
小惑星リュウグウから得られた2つの粒子を比べた結果、液体の水が存在する環境でアミノ酸を合成する反応が、かつて小惑星で起こっていた証拠が見つかった。

小惑星リュウグウに核酸塩基とビタミンが存在、過去には水による変性も

2023/03/29
小惑星探査機「はやぶさ2」が回収したリュウグウの試料から、核酸塩基の一種ウラシルやビタミンB3が検出された。また、小惑星の形成過程で活発な地質活動と衝突の繰り返しがあったこともわかった。

小惑星表面の粒子は予想外にくっつきにくい

2023/03/29
隕石物質の破片を使った実験から、小惑星粒子の付着力は従来の想定よりもずっと弱いらしいことがわかった。小惑星の表面物質が移動しているという探査結果とも合う成果だ。

イトカワは衝撃を吸収する大きなクッション

2023/01/31
小惑星イトカワは一枚岩ではなくラブルパイル(がれきの寄せ集め)だが、誕生から少なくとも42億年になることがわかった。クッションのように衝撃をやわらげることで衝突に耐えてきたらしい。

リュウグウの炭酸塩は太陽系誕生の180万年後にできた

2023/01/25
小惑星リュウグウの試料の分析から、リュウグウの母天体は太陽系誕生のわずか約180万年後までには形成されていたという結果が発表された。

小惑星リュウグウは彗星と同郷か

2022/12/26
小惑星リュウグウの試料から見つかった始原的な鉱物を分析した結果、ビルト彗星(81P)と似た傾向を示した。リュウグウの母天体が生まれた場所は太陽から遠く、彗星の故郷に近いかもしれない。

2023年1月3日 パラスがおおいぬ座で衝

2022/12/26
2023年1月3日、小惑星パラスがおおいぬ座で衝(太陽‐地球‐パラスがまっすぐに並ぶ位置関係)となる。

地球質量の5%は太陽系外縁で生まれたリュウグウ的物質

2022/12/19
小惑星リュウグウの銅と亜鉛の同位体組成が、元素構成が特徴的なイブナ型炭素質隕石と一致することがわかった。両者は太陽系外縁部で生まれ、同様の物質は地球の形成にも寄与したと予想される。