や座に明るい新星が出現

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8月25日、や座に9等級の新星が出現した。発見から半日ほどで7等台まで明るくなっている。

【2026年8月26日 高橋進さん/CBAT

米・テキサス工科大学のNMWサーベイチームより、8月25日3時04分(世界時。日本時では12時04分)ごろに撮影した画像から、や座に9.0等(CMOSノーフィルターでの等級)の新天体を検出したとの報告がありました。Gaia衛星のデータではこの位置に19.8等(G等級)の天体(周期約10日の食連星とみられる天体)があり、これが増光したとすると、約11等級増光したということになります。また、三重県の中村祐二さんの観測によると、発見16時間前の24日10時58分(世界時)には13.0等より明るい天体はこの位置にありませんでした。

新星の位置
新星の位置。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成)

新天体出現の報を受けて、国内外の多くの観測者によって確認観測が行われ、わずか半日ほどの間に7等級へと明るくなっていく様子がとらえられました。

新星の画像
新星の画像(撮影:北極老人星さん。アストロアーツ 天体写真ギャラリーより)

光度曲線
新星の光度曲線(CBAT、VSOLJデータより高橋さん作成)

また、京都大学の田口健太さんたちが京都大学岡山天文台の3.8mせいめい望遠鏡で行った分光観測や、岡山県の藤井貢さんによる分光観測から、P Cygプロファイルを伴ったHα線やHβ線などの輝線が確認され、この天体が古典新星らしいことが確認されました。ただ、多数の吸収線も見られるといった特徴もあり、通常の古典新星とは異なる天体である可能性も指摘されています。

新星のスペクトル
新星のスペクトル(提供:田口さん、せいめい望遠鏡

今の時期は宵の天頂付近にあり、観測しやすい天体です。7等であれば双眼鏡で簡単に見ることができます。や座は小さい星座で、双眼鏡の視野に全体が収まりますが、その視野の中に新星も見えるというわけです。ただし、増光が急なので、変化が速い天体であれば急激に暗くなってしまうかもしれません。ぜひ多くの観測をお願いします。

や座を双眼鏡で見たイメージ
や座を双眼鏡で見たイメージ。視野円の大きさは7度、恒星は9等級まで(USNO-A2.0星表)

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