おうし座に新星が出現、99年ぶり

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8月6日、おうし座に約11等級の新星が出現した。おうし座の領域で新星が発見されたのは1927年以来となる。

【2026年8月10日 高橋進さん/CBAT

米・テキサス工科大学のNMWサーベイチームより、8月6日9時52分(世界時、日本時では18時52分)に撮影した画像から、おうし座に11.2等(CMOSノーフィルターでの等級)の新天体を検出したとの報告がありました。おうし座の東部に当たり、この位置には過去のパンスターズサーベイで22等の天体があります。この天体が増光したとすると、約11等級増光したということになります。

新星の位置
新星の位置。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成)

新天体出現の報を受けて、山口県の吉本勝己さんや長崎県の森山雅行さんら国内外の観測者によって確認観測がなされました。また、岡山県の藤井貢さんによる分光観測でP Cygプロファイルを伴ったバルマー輝線が観測され、続いて伊・Padova天文台のMunariさんたちからも同様の結果が報告され、この新天体が古典新星であると確認されました。9日時点では9等台(V等級)まで明るくなっているようです。

確認画像
確認画像(撮影:吉本勝己さん

新星のスペクトル
新星のスペクトル(提供:藤井さん

光度曲線
新星の光度曲線(CBAT、ATel、VSOLJデータより高橋さん作成)

おうし座の領域に新星が現れるのは非常に珍しく、AAVSOなどの記録によれば、今回の新星は1927年に出現したおうし座XX(XX Tau)以来、99年ぶり2個目の新星です。おうし座というと季節はずれの星座のように感じられますが、夜明け前には東の空高くに見ることができます。久しぶりにおうし座に出現した新星を、ぜひ観測してみてください。