みなみじゅうじ座の新天体が新星と判明

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昨年11月末にみなみじゅうじ座に出現した新天体が、新星であることが確認された。

【2026年1月13日 高橋進さん】

オーストラリアのJohn Seachさんは、2025年11月29.7188日(世界時、以下同。日本時間では30日2時15分ごろ)に撮影した画像から10.8等(デジタルカメラ・ノーフィルター)の新天体を発見しました。この天体は11月27.8132日にオーストラリアのAndrew Pearceさんが撮影画像した画像には12.5等以下で写っていませんでしたが、28.8108日の画像に12.1等で写っており、28日に爆発を起こしたものと思われます。

新星の画像
新星の画像(撮影:J. Seachさん

新星の光度曲線
新星の光度曲線(CBATの報告から高橋さん作成)

発見当時は太陽が近くにあったため、天体の正体を探るための分光観測などが行われないままになっていましたが、発見から約40日後の2026年1月7日にチリのセロ・トロロ天文台の口径4.1m SOAR望遠鏡で分光観測が行われ、水素とヘリウムの輝線や赤い連続スペクトルなどがとらえられました。このことから、新天体が古典的新星であると確認されました。Gaia DR3カタログの20.7等(G等級)の天体から0.2秒角以内の位置にあり、この天体が母天体であるとすれば約10等級の増光を起こしたことになります。

新星の出現位置はみなみじゅうじ座の中央部にあたり、沖縄や小笠原などを除くと残念ながら日本国内からは見られません。

新星の位置
新星の位置。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成)

この天体を含めて2025年の新星出現数は12個になりました。

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