「フィラエ」が運用終了 史上初の彗星着陸探査

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チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星で史上初の彗星地表探査を行った着陸機「フィラエ」が、7月27日に運用終了となった。フィラエは昨年7月から通信が途絶えた状態が続いていた。

【2016年8月9日 ESA Rosetta Blog

「フィラエ」は2014年11月に彗星探査機「ロゼッタ」から分離され、探査目標であるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)への着陸に成功した。彗星核への軟着陸は史上初の快挙であったが、着陸予定地点から外れ日陰に入ってしまったため太陽光による発電ができないというトラブルが発生してしまった。フィラエはいくつかのデータを送信し、数日後に冬眠モードに入って通信を絶った。

フィラエが撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
フィラエが撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。左下にフィラエの脚の1本が写っている(提供:ESA/Rosetta/Philae/CIVA)

その後、継続的に通信再開が試みられ、2015年6月から7月にかけてのわずかな時間だけ通信ができたものの、残念ながら本格的な復旧はかなわなかった。フィラエからの呼びかけがいつ届いてもいいようにとロゼッタの通信システムの稼働が続けられてきたが、ついに先月27日、システムの電源がオフにされ、フィラエに別れが告げられた。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を周回しているロゼッタの探査期間は今年9月末までだ。7月末時点で彗星とロゼッタは太陽から5億km以上も離れており、発電量が大きく減っている。フィラエとの別れは、ロゼッタの電力消費を抑え残り2か月ほどの探査を完了するための準備でもあった。

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