2019年7月4日 細い月と火星が大接近、水星も接近

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7月4日の夕方、西北西の低空で月齢2の細い月と火星が大接近して見える。近くには水星もあり、双眼鏡の視野内に3天体が見える。

星図

7月4日の夕方、西北西の低空で月齢2の細い月と火星が大接近して見える。水星も近くにあり、双眼鏡の視野内に「月・火・水」が全部収まってしまう。

日の入り30分後の高度が10度未満とかなり低く、水星の明るさが1.5等、火星が1.8等と暗いため、高度と明るさの両面で観察は難しいが、これほどの集合は珍しいのでぜひ眺めてみたい。見晴らしの良い場所で、空が暗くなり始めたらなるべく早いうちに観察してみよう。

なお、この日は15時ごろに関東地方より西の地域で、月が火星を隠す火星食が見られる。白昼の現象なので観察には天体望遠鏡が必要だ。挑戦する場合には事前の準備をしっかりとしたうえで、太陽を見ないように注意すること。

火星食の星図
火星の潜入・出現位置と時刻(図は上が天の北)

火星は今後、太陽に近づいて見えなくなる。8月29日に地球から最も遠ざかり、9月4日に合となった後は、10月下旬から11月上旬ごろから明け方の東の空に見えるようになる。

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