2025年11月5日 スーパームーン

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2025年11月5日の宵から6日明け方の満月は、今年見える満月のうちで最も大きな「スーパームーン」となる。

星図

11月5日の満月は、今年12回ある満月のうちで最も地球に近く、そのぶん大きく見えるものだ。このような満月のことを「スーパームーン」と呼ぶこともある(定義は諸説ある)。

月の公転軌道が楕円であるため月と地球との距離は約36万kmから40万kmの間で変化する。その最接近のタイミングと満月となるタイミングが近ければ、月が大きく見えるというわけだ。今年の場合、11月5日の22時19分ごろにちょうど満月となり、約9時間後の6日7時27分ごろに月が地球に約35.7万kmまで最接近する。つまり「5日の宵から6日の明け方の空に見える満月」がスーパームーンとなる。

なお、今年最小の満月は4月12日の宵から13日に見える満月だった。見かけの直径が約14%も変化するが、眼視では大きさの変化はわかりにくい。同じ拡大率で撮影して比べるとわかりやすいだろう。

アストロアーツでの「スーパームーン」の考え方(言葉の使い方)

科学的な定義がない言葉ですが、アストロアーツでは“「月の近地点通過(月と地球が最接近するタイミング)」と「満月の瞬間」が「12時間(半日)以内」の場合、その前後の夜に見える満月”を指してスーパームーンと表記しています。

  • 日本の国立天文台では「スーパームーン」という言葉を使わず「地球にいちばん近い満月」と表現しています。この場合は距離や時刻に関係なく、毎年必ずどれか一つの満月が該当します。
  • アメリカでは「月の近地点距離を基準として、ある距離範囲内にある満月」などを指してスーパームーンと呼んでいるようです。この場合、一年間で複数の満月がスーパームーンに該当することがあります。

データ(NASAによる)

| 日時 | 距離
満月の瞬間 |11月5日 22時19分 |35万6978km
地球中心と月の最接近 |11月6日 07時27分 |35万6833km
東京から見た月の最接近 |11月5日 23時53分 |35万0791km

上2つは「地球中心と月中心」の距離、一番下は「地球表面と月中心」の距離