岡部隕石、クラウドファンディング支援者募集中!
【2018年9月5日 星ナビ編集部】
執筆:前田知絵さん(岡部隕石60年の会)
(「星ナビ」2018年10月号記事より抜粋)
埼玉県深谷市で、戦後初めて落下が目撃された隕石「岡部隕石」が、いよいよ11月26日に落下から60年を迎えようとしています。月刊「星ナビ」では、発見者である山﨑政雄さん(80)に語っていただいた当時の経緯や、専門家による落下経路の再検証から従来の推定経路が誤りである可能性が判明したこと、そして59年目にして現れた新たな目撃者などを紹介してきました(2017年5月号・9月号参照)。
(左)隕石発見者の山﨑政雄さんと、奥様の美弥子さん。(右)岡部隕石落下の火球経路を再考察し、日本天文学会で発表を行った佐藤幹哉さん(右)と前田さん(2018年3月、千葉大学にて)
現在、埼玉県深谷市の落下地点に記念碑を建立するため、クラウドファンディングで資金「65万円」を募っています。支援1万円以上で、支援者のお名前を一緒に刻んで後世に伝える「記念碑に名前が載る権」がリターンとして付与されます!また、目標金額を上回って100万円を達成した場合は、落下地点に近い埼玉工業大学で11月25日(日)に記念イベントを開催します。
リターン品の詳細、活動報告はウェブサイトでご覧になれます。個人の方はもちろん、全国の天文同好会やサークル、企業の皆様からの暖かいご支援をお待ちしています。
《クラウドファンディング「岡部隕石の落下から60年!記念碑建立とイベントで世代を超えた地域交流を!」》
- ■ 目標金額:
-
- 65万円
- ※100万円で記念イベント開催
【登壇予定】渡部潤一さん(国立天文台)/米田成一さん(国立科学博物館)/三河内岳さん(東京大学総合研究博物館)
- ■ 期間:
-
- 9月30日(日)まで
- ■ 詳細・支援申込:
-
- FAAVO「岡部隕石の落下から60年!記念碑建立とイベントで世代を超えた地域交流を!」
- 直接振り込みによる支援をご希望の方は、支援申込書をダウンロードして必要事項を記入の上、FAX・郵送にてお送りください。
または必要事項をメール本文に記入し送信してください。
リターン品は、記念碑に名前が載る権のほか、星ナビの連載「銀ノ星」でおなじみ飯島裕氏による星景写真カレンダー、地元酒造と学生プロジェクトによる銘酒、隕石レプリカなど
〈参照〉
〈関連リンク〉
関連記事
- 2022/04/21 衝突の記憶を刻む小惑星由来の隕石
- 2022/03/18 ドローンとAIで隕石を発見
- 2022/03/17 ケレスに衝突した隕石の大きさと数の謎
- 2021/11/15 地球の大気・海水の量は小惑星の大量衝突で決まった
- 2021/08/17 隕石の「磁気の記憶」から読み解く、太陽系初期の歴史
- 2021/07/21 天体衝突が残す鉱石、わずか1億分の1秒で生成
- 2021/05/11 小惑星での有機物生成を再現する実験
- 2021/04/30 二酸化炭素が豊富な水を隕石中に初めて発見
- 2021/02/01 隕石から新鉱物「ポワリエライト」を発見
- 2021/01/26 太陽系で最古の水の証拠、隕石から検出
- 2020/12/14 太陽系形成より古い有機分子を炭素質隕石から検出
- 2020/11/20 国際隕石学会が「習志野隕石」を登録
- 2020/11/17 太陽系が誕生したころの記憶を残す隕石
- 2020/11/10 44億年前の火星を温暖にした、水と巨大隕石衝突
- 2020/09/14 隕石衝突で鉱物が縮む瞬間をX線でとらえた
- 2020/09/02 小惑星由来の隕石、太陽系初期の歴史に一石を投じる
- 2020/07/16 7月2日の火球に伴う隕石を千葉県で発見
- 2020/06/12 模擬実験で示唆、生命の材料は隕石の衝突で作られる
- 2020/05/12 隕石が物語る40億年前の火星環境は地球と似ていた
- 2019/11/28 隕石内部に発見された小惑星の氷の痕跡