AstroArts Topics

恒星・銀河

天の川銀河の大規模調査、ガイア第3期データの完全版公開

2022/06/17
天文衛星「ガイア」の第3期データの完全版が公開された。18億個の天体の位置情報を含む初期リリースを補完し、スペクトル情報に基づく天体の動きや組成などが含まれている。

伴星を持たない単独ブラックホール候補天体、初発見

2022/06/15
2011年、手前を通過した天体の重力によって奥の星が270日間も増光する重力マイクロレンズ現象が起こった。通過したのは、観測史上初となる単独の恒星質量ブラックホールかもしれない。

超新星爆発せずに生まれたミリ秒パルサー、過剰ガンマ線の起源か

2022/06/14
天の川銀河の中心から検出されている過剰なガンマ線の放出源として、超新星爆発を経ずに誕生したことで銀河中心部にとどまったミリ秒パルサーが新たに提唱された。

星団から弾かれた星が星雲を広げる

2022/06/13
オリオン座大星雲内の星団に属する個々の星の運動がシミュレーションで正確に再現され、星団から弾き出された大質量星によって分子雲に穴が開いて、星団を中心としない電離領域が形成された可能性が示された。

あの天体は今:110億年前の銀河たちから始めるシミュレーション

2022/06/09
110億年前の宇宙で観測されている巨大原始銀河団の一生を再現し、現在ではどのような姿になっているかを調べるシミュレーションが実施された。

灯台もと明るし、見過ごされてきたクエーサー周辺

2022/06/06
アルマ望遠鏡で観測可能なコントラストを大幅に引き上げる手法により、全天一明るいクエーサー3C 273の周囲に淡い電波放射が初めてとらえられた。

10万時間の宇宙シミュレーションを機械学習で数秒に

2022/06/02
機械学習技術によって、宇宙の大規模な物質分布を正確かつ高速に再現する新しい数値計算手法が開発された。

遠方宇宙でも銀河の成長を妨げるブラックホール

2022/06/01
ほとんどの銀河で星が盛んに生まれていた約100億年前の宇宙において、星の形成が止まってしまった銀河の中心には、超大質量ブラックホールが存在する傾向があったようだ。

気象衛星「ひまわり8号」がとらえたベテルギウスの大減光

2022/05/31
2019年末から2020年初めに2等級まで暗くなってしまったベテルギウスについて、その減光の謎を気象衛星「ひまわり8号」の観測画像から調べるという非常にユニークな研究成果が発表された。

降着円盤の構造をとらえる新たな手法、可視光線とX線の高速同時観測

2022/05/23
矮新星はくちょう座SS星では、可視光線における秒スケールでの明るさの変化がX線に連動していることがわかった。矮新星を構成する白色矮星の降着円盤について知る新たな手がかりとなりそうだ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

1つの恒星から65種の元素を検出

2022/05/17
太陽系外の単独の星では最多となる65種の元素が1つの恒星から検出された。多種の重元素が含まれ、大質量星の爆発か中性子星の合体を経てこの星が生まれたことが示唆される。

天の川銀河の中心ブラックホールを撮影成功

2022/05/13
イベント・ホライズン・テレスコープが、私たちの天の川銀河にある超大質量ブラックホールのシャドウを撮影することに成功した。

がか座β星系の系外彗星、サイズ測定に成功

2022/05/11
太陽系外で初めて彗星が見つかっている恒星「がか座β星」で、新たに30個の彗星が見つかった。彗星核の大きさは太陽系と似た分布を示している。

JWSTの最終調整完了、科学機器の試運転へ

2022/05/10
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のミラーセグメントの微調整が終わり、観測本番を迎えられる状態となった。残すところは科学機器の調整である。

恒星に隠された系外惑星の光から大気の特性を解明

2022/04/27
巨大ガス惑星「ホットジュピター」25個の食現象の分光データから、この種の系外惑星が「集団」として持つ大気成分や温度の傾向などが示された。

新種の爆発現象「マイクロノバ」を発見

2022/04/26
白色矮星の表面全体で起こる爆発現象である新星(ノバ)に対して、この爆発が磁場に閉じ込められた狭い領域で起こる小規模な「マイクロノバ」が観測された。

CALET、宇宙線の鉄・ニッケル成分を測定

2022/04/22
国際宇宙ステーションの宇宙線電子望遠鏡「CALET」が、宇宙線に含まれる鉄とニッケルの原子核のエネルギースペクトルを高精度でとらえた。

クエーサーになる直前のブラックホールを初期宇宙でとらえた

2022/04/18
地球から約131億光年という初期宇宙で、クエーサーとして輝く前段階のブラックホールと思われる天体が初めて発見された。

135億光年の彼方、最遠方銀河の候補

2022/04/11
現在の最遠記録を持つ銀河より1億光年遠く、ビッグバンからわずか3億年後にあたる135億光年の距離に位置する銀河かもしれない天体が見つかった。

太陽系と異なるプロセスで形成中の惑星

2022/04/08
200万歳という若さの星に、まさに形成中の惑星が見つかった。「ボトムアップ」で作られた太陽系の惑星と違い、「トップダウン」で生まれたと考えられている。