2017年6月3日 金星が西方最大離角

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6月3日、明け方の東の空に見える金星が、太陽から最も離れて西方最大離角となる。

星図

日の出前の東の空に輝く金星が、6月3日に太陽から最も離れて西方最大離角となる。日の出45分前の高度は20度未満とやや低めながら、マイナス4.3等の輝きはよく目立ち、まさに「明けの明星」というにふさわしい。金星は、今月下旬ごろには午前2時前後に昇ってくるようになる。明けの明星がどのくらい早い時間から見えるか、確かめてみるのも面白いだろう。

最大離角となる3日ごろには、金星のすぐそばには天王星もあり、2度以内まで大接近している。空が暗いうちであれば双眼鏡で、金星と並ぶ天王星も見つけられるだろう。

なお、夜明け前の金星の高度が最も高くなるのは7月下旬ごろとなる。その後は高度を下げながら、11月中旬ごろまで明け方の空に見えている。

5月から11月までの金星の見え方
5月から11月までの、日の出45分前の金星の位置(場所の設定は東京)。金星は拡大して表示してあり、天体望遠鏡(正立像)で観察するとこのような形に見える。10月、11月に火星や木星と大接近するほか、プレセペ星団(9月上旬ごろ)やレグルス(9月中旬ごろ)と大接近して見えることもある

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