2025年7月31日 パラスがいるか座で衝

このエントリーをはてなブックマークに追加
2025年7月31日、小惑星パラスがいるか座で衝(太陽‐地球‐パラスがまっすぐに並ぶ位置関係)となる。

星図

宵から深夜の南東の空に見える、いるか座に位置する小惑星パラスが、7月31日に衝となる。太陽‐地球‐パラスがまっすぐに並び、一晩中見える時期だ。

明るさは約9等級で、観察するには天体望遠鏡と好条件の空が必要だ。4等星のいるか座α星スアロキン、β星ロタネブなどを目印にして探してみよう。数日おきに撮影すると移動していく様子がわかりやすい。

パラスは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にあり、ケレス、ジュノーベスタとともに「四大小惑星」と呼ばれる。1802年に発見された小惑星番号2番の小惑星で、直径は約550km(平均)。軌道の傾きが大きいことから、今回(黄緯約33度)のように黄道からかなり離れることがある。

パラスの位置 パラスの位置。括弧内は等級。星図の星は9等級まで

〈関連リンク〉

関連記事