ISSからの流星観測プロジェクト「メテオ」始動

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千葉工業大学惑星探査研究センターが進める、国際宇宙ステーションからの流星観測プロジェクト「メテオ」が今月7日に観測を開始した。

【2016年7月26日 千葉工業大学

「メテオ」は千葉工業大学惑星探査研究センターが進める流星観測プロジェクトだ。国際宇宙ステーション(ISS)に設置した超高感度カラーハイビジョンカメラで流星を長期的に連続観測し、流星塵の大きさの測定や化学組成の分析などを行う。また、流星群の母天体(流星塵をもたらす彗星や小惑星)の特性を解明することも目指している。

2014年10月と2015年6月の2度、ロケットの打ち上げ失敗に見舞われたため観測が遅れていたが、今年3月に実施された3度目の打ち上げで無事にシステムがISSに届けられ、観測準備が進められてきた。

ISSに設置されたメテオ
ISSに設置されたメテオ。7月7日に宇宙飛行士が撮影(提供:NASA)

そして動作確認や調整を経て、7月7日に、待ちに待った観測が開始された。観測映像はほぼリアルタイムでISSから地上のメテオ運用室にダウンロードされ、確認が行われている。

2016年7月15日9時53分(GMT)タスマニア上空でメテオから撮影した流星(提供:千葉工業大学惑星探査研究センター)

今後メテオは、7月末に極大を迎えるみずがめ座δ流星群と8月中旬に極大を迎えるペルセウス流星群をそれぞれ5日間程度観測する予定となっている。