油井さん、約5か月のISS長期滞在から帰還

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国際宇宙ステーションでの長期滞在を終えた油井亀美也さんら4名の宇宙飛行士が1月15日、宇宙船「クルードラゴン」で帰還した。

【2026年1月16日 JAXA

昨年8月から国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた油井亀美也さんと3名の宇宙飛行士が搭乗した米・スペースX社の「クルードラゴン(クルー11)」は、日本時間(以下同)1月15日7時20分ごろISSから離脱した。その約10時間半後、クルードラゴンは大気圏に再突入してパラシュートを開いて減速し、17時41分に米・カリフォルニア州サンディエゴ沖に着水した。

着水後のクルードラゴン
(上)パラシュートで降下して海上に着水したクルードラゴン、(下)海上で回収船を待つクルードラゴン(提供:JAXA/NASA

回収船に引き上げられた後、3番目に船外に姿を現した油井さんは笑顔で手を振って元気な様子を見せた。油井さんらクルー11ミッションのISS滞在日数は165.6日で、油井さんの通算宇宙滞在時間は、日本人宇宙飛行士12名の中で5番目に長い308.3日となった。

船外に姿を現した油井さん
船外に姿を現した油井さん(提供:NASA/Bill Ingalls

油井さんは今回のISS長期滞在に様々な実験を行ったほか、ロボットアームを操作して日本の新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」1号機を把持する作業も実施した。

《宇宙航空研究開発機構 山川宏理事長談話(抜粋、要約)》

油井宇宙飛行士は、2度目となる今回のISS長期滞在において、日本の新型宇宙ステーション補給機HTV-X1号機の到着時には、ロボットアームによる把持操作を担いました。この成功により、HTV-X1号機は、日本の技術力と信頼性の高さを国際的に強く示しました。

また、「きぼう」日本実験棟では、従来装置よりも効率の高い二酸化炭素除去の技術実証装置(DRCS)を設置するなど、複数の実験・技術実証の実施に着実に貢献しました。これらは、地上での暮らしの改善に加え、将来の月・火星探査にも役立つ重要な成果です。さらに、油井宇宙飛行士は「応援してくれている世界中の人々に宇宙から恩返しをしたい」という思いを胸に、ISSから撮影した地球や地域の写真を発信し、衛星地球観測や防災分野との情報発信の連携にも取り組みました。

計画を前倒しての帰還となりましたが、長期滞在クルーが互いに支え合い、協力しながら課題を乗り越えたことは、未来の宇宙探査に向けた強固な絆を示すものです。今後は、ISS滞在中に得られた知見や成果をポストISS時代を見据えた地球低軌道における有人活動や、国際宇宙探査に向けた研究開発の推進に反映してくれることを期待しています。

油井さんがISSで撮影したオーロラ、ヒューストンへ戻った油井さん
(左)ISS滞在中に油井さんが撮影したオーロラの動画の一部。(右)地球帰還日に油井さんがXに投稿した動画「地球の重力も懐かしい感じでいいですね。リハビリ頑張ります!」の一部(提供:油井亀美也()、())

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