シグナス補給船搭載のアンタレスロケット、打ち上げ失敗

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日本時間29日朝、国際宇宙ステーション(ISS)に物質を運ぶ無人のシグナス補給船運用3号機を搭載したアンタレスロケットが打ち上げからわずか6秒後に爆発を起こし、発射台に墜落炎上した。物資の中には、千葉工業大学が開発に参加した流星観測カメラも含まれていた。

【2014年10月29日 blogs.nasa.govPhys.Org

米・オービタル・サイエンシズ社のシグナス補給船運用3号機(Orb-3)を搭載したアンタレスロケットが、米国東部夏時間10月28日18時22分(日本時間29日7時22分)にバージニア州のワロップス射場から打ち上げられた。しかし打ち上げから6秒後にロケットが爆発を起こして墜落炎上し、打ち上げは失敗した。現在のところ、けが人についての報告はなく、損害は打ち上げ関連施設に限られているということだ。失敗の原因は調査中である。

爆発したアンタレスロケット
アンタレスロケット爆発・炎上のようす(提供:NASA TV)

シグナスの打ち上げは、約1年前の9月末に初めて打ち上げられた実証機を含めて4回目となる。今回の運用3号機には、総重量2268kgの実験装置やISS滞在クルーのための物資が搭載されていた。その中には千葉工業大学が開発に参加した流星観測カメラ「メテオ」も含まれていた。

現在ISSで緊急に必要な物資はなく、また今夕にはロシアの無人補給機プログレスが無事に打ち上げられたため、クルーの生活に心配はない。