諏訪さん2027年ごろにISSへ、油井さんは15日に地球帰還

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宇宙飛行士の諏訪理(すわ まこと)さんが2027年ごろに国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在することが発表された。諏訪さんにとって初の宇宙飛行となる。また、昨夏からISSに滞在中の油井亀美也さんは今月15日に早期帰還することが決まった。

【2026年1月13日 JAXA(1)(2)

諏訪さんは2023年7月にJAXAに入構し、基礎訓練を修了した後の2024年10月にJAXAの宇宙飛行士として正式認定された。そのわずか1年3か月に国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在が決定したことになる。

1月9日に行われた記者会見で、諏訪さんは次のように語った。「意識したいことは『つなぐ』ということです。たすきを受け取って次世代の宇宙飛行士につないでいくことのほかに、宇宙ミッションは地上と宇宙をつないで初めて成り立つものです。また、ISSは国と国をつないだ国際協力のもと25年間成功裏に運用が続いています。さらに、2030年のISS運用終了が見えている今、月や火星や地球低軌道の商業利用といった未来へつなぐという意味もあります」。

さらに、諏訪さんが好きなアフリカの言葉『早く行きたいなら一人で行け、遠くに行きたいならみんなで行け』に触れて、「遠くを目指す宇宙開発はみんなで行くものだと思っています」とも述べた。

諏訪さん
1月9日の記者会見で質問に答える諏訪さん(提供:JAXA)

《諏訪さん本人の抱負(抜粋、要約)》

国際宇宙ステーションでの有人滞在が始まった2000年11月、私はまだ大学院生でした。あれから25年、ISSは発展を続け、先輩宇宙飛行士が確実に襷をつないでくださったおかげで、宇宙での長期滞在が日常となる世界が拓かれつつあります。

今回、ISSでの長期滞在ミッションに挑戦する機会をいただいたことに、喜びと使命感を抱くとともに、国際協力のもとISSが積み重ねてきた歴史の重みを深く感じています。その歴史の先には、月・火星、さらには新たな地球低軌道の時代が広がっています。私に課された大切な役割は、この襷を途切れさせることなく、しっかりと未来へつないでいくことだと思っています。

これから始まる長期滞在に向けた訓練に、楽しみながら全力で挑んでいきます。皆さまに宇宙開発の可能性やワクワクを少しでも多くお届けできれば幸いです。

《宇宙航空研究開発機構 山川宏理事長談話(抜粋、要約)》

諏訪宇宙飛行士は、2023年に宇宙飛行士候補者として選抜されて以来、訓練を着実に積み重ね、2024年に宇宙飛行士に正式認定されました。さらにNASAでの維持・向上訓練に加え、極限環境でのチーム行動やリーダーシップを鍛えるESAのCAVES訓練にも参加し、長期滞在に必要な技能や資質を高めてまいりました。

諏訪宇宙飛行士にとって初めてとなるISS長期滞在ミッションが、社会に貢献する多くの成果をもたらし、月探査を通じた人類のフロンティア拡大へと発展することを期待しております。


油井さんたちはISSから帰還

昨年8月からISSに長期滞在中の油井亀美也さんたち4名の宇宙飛行士が、1月15日に地球に帰還することになった。1名に健康上の懸念があるためのことで、約半年間を計画していた滞在期間を少し短縮しての早期帰還となる。