【レポート】ステライメージ7を使った天体画像処理実習の講習会

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1月23日(土)、東京・池袋の池袋コミュニティ・カレッジで、ステライメージ7を使った「天体画像処理超入門 実習編」が開催されました。次回の講習会は2月13日(土)に「星空写真入門」と「はじめての天体画像処理」を開催します。

【2016年1月26日 アストロアーツ

「アストロアーツ天文講習会」はアストロアーツと池袋コミュニティ・カレッジが共同で開催しており、天体写真撮影や画像処理、天文学講座などを開講しています。2016年の最初の講座は「ステライメージ7 天体画像処理超入門 実習編」で、同内容で午前と午後の2回開催しました。

天体画像処理の講座はニーズが高く昨年も3回開催しましたが、ステライメージ7を使った実習スタイルの講座は今回が初めてです。受講される方にはステライメージ7をインストールしたノートPC持参で参加していただきました。

講師は弊社取締役でソフトウェア開発の責任者である上山治貴が務めました。受講者には、講師が撮影したオリオン座大星雲(M42)のRAWデータ、ダークデータが配布され、受講者は講師の説明に従いながら、ダーク画像のコンポジット、RAW現像とダーク補正、バッチ処理によるコンポジットを行いました。そして10分休憩した後に、レベル調整、オートストレッチ、マトリクス色彩補正などのカラー調整、そしてトーンカーブ調整、マルチバンドシャープの強調処理を行って、天体画像処理の基本を学びました。

講習会の様子 講習会の様子
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実習スタイルの講座ということで、今回は講師の他にスタッフが2名サポートにつきました。講習は概ねスムーズに進みましたが、やはり処理の途中でエラーが発生し先に進めなくなった受講者の方もおられ、対応やサポートの充実が必要と感じました。

受講された方の多くは実習スタイルの講座に満足されたようでしたが、一方で2時間の講座ではやや短いこと、もう少しゆっくりしたペースで解説をしてほしいなどの意見が出ました。また、時間が足りなくなったため十分な解説ができなかったバックグランドスムース、スターエンハンス、スターシャープなどのフィルタ処理についての講座も希望される声も聞かれました。実習スタイルの講座は今後も開催していく予定です。


次回の天文講習会は2月13日(土)に開催します。

「星空写真入門 星景写真に挑戦してみよう ~星空撮影に必要な機材、撮影テクニックを学ぼう~」

日時:
2月13日(土) 10時30分~12時30分
場所:
池袋コミュニティ・カレッジ
講師:
飯島 裕(写真家)
講習内容:
星空写真をこれから撮ってみたい方や、うまく撮れないでお悩みの方向けの入門講座です。講座では星空写真のプロフェッショナルが、星を撮るための機材の選び方、お勧めの機材や便利なアクセサリーなどを紹介。またカメラの設定などの基本テクニックを解説します。

「はじめての天体画像処理 基礎理論から学ぶ(前編)」

日時:
2月13日(土) 13時30分~15時30分
場所:
池袋コミュニティ・カレッジ
講師:
古庄 歩(天文ライター・天体写真コンサルタント)
講習内容:
昨年春に開催し、リピートのご要望の多かった画像処理講座を再構成し、2回に分けて開催します。天体写真独特の画像データの構造を理解し、画像処理の基礎理論を解説します。その上で、ステライメージを用いてベーシックな処理方法から美しく階調豊かな天体写真を表現する手法を実践します。今回の前編では、天体写真の画像処理概論からダーク・フラット補正、RAW現像、コンポジット等の基礎処理を解説します。

現在、申し込みを受け付け中です。詳しくは「アストロアーツ 天文講習会」のページをご覧ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

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