「ひので」EISチームが英国王立天文学会の賞を受賞

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太陽観測衛星「ひので」に搭載された観測装置「EIS」のチームが、英国王立天文学会の「Group Achievement Award 2015 in geophysics」を受賞した。

【2015年7月2日 国立天文台「ひので」英国王立天文学会

太陽観測衛星「ひので」に搭載された「極端紫外線撮像分光装置(EIS)」のチームが、英国王立天文学会の「Group Achievement Award 2015 in geophysics」を受賞した。日本が提案し、英国、日本、米国、ノルウェーの国際チームの協力で実現した観測装置の活躍が認められたものだ。

EISチーム
EISチーム(提供:英国王立天文学会リリースページより)

2006年に9月に打ち上げられた「ひので」には可視光・磁場望遠鏡(SOT)、X線望遠鏡(XRT)、および極端紫外線撮像分光装置(EIS)の3つの観測装置が搭載されている。そのうちEISは、極端紫外線領域の太陽放射を非常に詳しく調べ、プラズマの正確な温度や密度、速度といった情報を得ることができる装置だ。

NASAとESAの太陽観測衛星「SOHO」のCDS/NISと比較すると、EISは空間分解能で約3倍、波長分解能で3倍以上、感度(有効面積)で約10倍を達成している。その能力を活かして、太陽コロナの加熱や、太陽風の起源と加速の謎に迫る科学成果を挙げたり、コロナ中を伝わる波動の存在、高温プラズマの性質を明らかにしてきた。

EISチームの日本側装置責任者である原弘久さん(国立天文台)は「大変な思いをして作った装置で賞を取れて嬉しい。当初想定していた性能が出たことで、それまでの観測装置では見つけられず、『ひので』EISで見つけようとしていた現象を見つけることができました。さらに、期待していた以上に様々なことがわかり、非常に実りのある観測装置となりました」と喜びを述べている。