2020年7月下旬 明け方の空に全惑星が見える
7月16日ごろから26日ごろまで、明け方の空に水星から海王星まで7惑星が全部見える。一度に全惑星を眺めることができるという珍しい機会だ。さらに19日ごろまでは下弦過ぎの細い月も同時に見える。
タイミングは日の出の1時間前から30分前くらいの約30分間となる。これより早いと東北東の空の水星が低すぎて見づらく、反対にこれより遅いと南西の空の木星が低くなってしまう。見晴らしの良いところで観察しよう。また、天王星と海王星を見るには少なくとも双眼鏡が必要となる。「ステラナビゲータ」や各種モバイルアプリで位置を確認し、なるべく空が暗いうちに見つけよう。
一度に見るという制限を外せば、宵のころに木星と土星を見ておき、空が暗い時間帯に天王星と海王星を見つけて、明け方に水星を探せば多少は見やすくなる。肉眼でも水・金・火・木・土星(と地球、月)は見え、双眼鏡や天体望遠鏡なら木星のガリレオ衛星や土星の衛星タイタンなどまでも観察できる。ぜひ一晩のうちに、なるべく多くの太陽系天体を見つけてみよう。
関連商品
関連記事
- 2021/01/22 2021年1月24日 水星が東方最大離角
- 2021/01/21 火星探査機インサイト、掘削を断念
- 2021/01/20 2021年1月中旬 火星と天王星が大接近
- 2021/01/14 2021年1月21日 月と火星が接近
- 2020/12/28 2021年1月上旬 水星と木星、土星が大接近
- 2020/12/15 2020年12月下旬 木星と土星が大接近
- 2020/12/10 2020年12月17日 細い月と木星、土星が接近
- 2020/12/04 2020年12月13日 細い月と金星が大接近
- 2020/12/01 【特集】木星と土星の超大接近(2020年12月)
- 2020/11/20 火星で大規模な砂嵐発生中
- 2020/11/12 2020年11月19日 細い月と木星が接近
- 2020/11/12 2020年11月中旬 金星とスピカが接近
- 2020/11/10 44億年前の火星を温暖にした、水と巨大隕石衝突
- 2020/11/09 日本の宇宙機3ミッションによる金星の同時観測に成功
- 2020/11/06 2020年11月13日 細い月と金星が接近
- 2020/11/04 2020年11月11日 水星が西方最大離角
- 2020/10/28 シアン化水素の観測で調べる海王星の大気循環
- 2020/10/23 2020年11月1日 天王星がおひつじ座で衝
- 2020/10/22 2020年10月29日 月と火星が接近
- 2020/10/20 水星探査機「ベピコロンボ」、最初の金星フライバイ