星野撮像用に最適化された小型ファインダーセット「GuideFinder-30PH」が新発売

笠井トレーディングから、星野写真撮像用に最適化された口径3cm小型ファインダーセット「GuideFinder-30PH」が新発売。

【2025年5月16日星ナビ編集部】

笠井トレーディングから、星野写真撮像用に最適化された3cm小型ファインダーセット「GuideFinder-30PH」が発売された。

GuideFinder-30PHは、筒先伸縮機構と直進ヘリコイドの併備により合焦範囲が非常に広く、様々なオートガイダーにフル対応している。また支持脚には方向微調整が可能な二重リング式が採用されている。ガイド星選択時の利便性向上に加え、眼視観測時の常用ファインダーとしても使用できる。さらに肉厚のある支持リングとM6大型調整ネジを装備、極めて堅牢な鏡筒固定が可能でガイドミスの無い確実な星野撮像に大きく寄与する。

GuideFinder-30PH（提供：株式会社笠井トレーディング、以下同）

■ 発売概要

GuideFinder-30PH　税込17,600円（税別16,000円）
- 延長脚仕様：
  - GuideFinder-30PH/15mm延長脚仕様（税込19,250円、税抜17,500円）
  - GuideFinder-30PH/1/30mm延長脚仕様（税込19,800円、税抜18,000円）

■ 製品特徴【GuideFinder-30PH】

鏡筒＆合焦機構

口径30mm、焦点距離120mm（F4）のフルマルチコート2枚玉アクロマートレンズを搭載。鏡筒本体は外径45mmの肉厚仕様で、総金属製。合焦機構は筒先伸縮による粗調整機能と直進ヘリコイド（「T2直進ヘリコイド接眼部」と同仕様）による精密調整機能を併備し、合計42mmの合焦ストロークとあいまって、様々なオートガイダーやアイピース等で確実な合焦が得られる。両合焦部にはストッパーネジ完備。接眼部には31.7mm差込（真鍮リング締付式/固定ネジ2本）とT2（M42/0.75）オスネジを併備。さらに対物レンズ枠の筒先にもT2メスネジが設けられていて、フィルター等の装着も可能（T2延長筒を接続すれば対物フードとして使うこともできる）。

支持リング＆取付台座

簡便なオートガイド用ファインダーと異なり、あえて方向調整可能な二重リング式支持脚を採用。これにより、星数が少ない都会でも適切なガイド星を視野内に確実に導入することができるだけでなく、一般的な眼視用ファインダーとしてもそのまま使える利便性を確保（眼視用アイピースにはCH-PL23mmなどがお勧め）。厚さ4mmの堅牢な支持リングと、通常品（M4ないしM5）よりも太いM6の調整ネジの採用により、ガイドミスの無い確実な鏡筒固定が可能。調整ネジ先端にはナイロンチップが埋設されていて、鏡筒外面を傷めることがない。取付台座部分はGS社やSYNTA社をはじめ、国内外の様々な機種に広く採用されているビクセン規格のファインダー用アリミゾ台座にそのまま差し込んで固定可能。さらに、必要に応じて支持脚の高さを延長できる「延長脚仕様（以下参照）も用意。

■ 製品特徴【GuideFinder-30PH/15mm延長脚仕様、GuideFinder-30PH/1/30mm延長脚仕様】

ほとんどの機種で問題なくケラレを回避できる支持脚を延長した別バージョン

GuideFinder-30PHは背の低いコンパクトな支持脚が標準付属しており、一般的な小口径屈折鏡筒やニュートン鏡筒、シュミカセ、RCなどカセグレン系鏡筒には便利だが、大口径屈折鏡筒などで、接眼部の上にファインダー台座が付いているタイプの鏡筒の場合、そのままでは背が低すぎるため、鏡筒本体や鏡筒バンドでファインダーの視野がケラれてしまう場合がある。そのような状況に対応するため、支持脚を延長した別バージョンを用意。支持脚台座底面から対物レンズ下端までの高さは、15mm延長脚仕様で45mm、30mm延長脚仕様で60mm確保できるため、ほとんどの機種で問題なくケラレを回避できる。

延長脚仕様