板垣さんの9月発見の新天体も超新星と認定、114個に

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山形県の板垣公一さんが9月27日に、こじし座の銀河に発見した新天体が超新星と確認された。さらに、12月7日に発見した新天体も確認され、板垣さんの超新星発見数は通算114個となった。

【2015年12月28日 CBAT (1)(2)ATel

山形県の板垣公一さんが9月27.8108日(世界時。日本時では9日4時30分ごろ)、こじし座方向の銀河NGC 3430に超新星候補天体を17.0等で発見した。天体の位置は以下のとおり。

赤経  10h52m08.33s
赤緯 -32°56′39.4″ (2000年分点)

こじし座の超新星
こじし座の超新星(撮影:板垣公一さん)

その後2か月以上にわたりこの天体は分光されなかったため、超新星かどうかは不明であったが、12月6日に別のグループが同天体を独立発見し、分光観測からIIb型(あるいはIb型)の超新星と確認された。

NGC 3430周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
NGC 3430周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。クリックで拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成。DSS画像の版権について


また、12月7.8649日(日本時では8日5時45分ごろ)にへび座の銀河NGC 6004に17.3等級で発見した新天体も超新星と確認された。板垣さんはこの日、30分間で3個の超新星を発見したことになる(参照:12月21日ニュース「板垣さん、超新星を3個発見、今年12個目」)。

赤経  15h50m25.34s
赤緯 +18°56′07.5″ (2000年分点)

へび座の超新星
へび座の超新星(撮影:板垣公一さん)

NGC 6004周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
NGC 6004周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。クリックで拡大

板垣さんによる超新星発見数は通算で114個(独立発見を含む)となった。

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