佐野さん、りゅう座の銀河に超新星を発見、20年ぶり4個目

このエントリーをはてなブックマークに追加
北海道の佐野康男さんが4月22日、りゅう座の銀河に超新星SN 2026kidを発見した。佐野さんの超新星発見は2005年以来、約20年ぶりで通算4個目。

【2026年4月27日 Transient Name Serverなよろ市立天文台/高橋進さん】

北海道の佐野康男さんが4月22日14時24分ごろ(世界時。日本時では23時24分ごろ)、りゅう座の銀河NGC 5907に16.6等の新天体を発見した。

りゅう座の新天体
りゅう座の新天体の発見画像(撮影:佐野さん

NGC 5907周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
NGC 5907周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成。DSS画像の版権について

SN 2026kidの符号が付けられた後、アメリカのZTFグループなどによる分光観測でII型超新星らしいことが確認された。4月24日から25日ごろに極大光度を迎えていると思われるが、II型超新星は今後さらに予想外の光度変化を見せる可能性があり、目が離せない。

超新星SN 2026kidの光度曲線
超新星SN 2026kidの光度曲線(佐野さんの観測データおよびLatest Supernovaeウェブページ、ZTFのデータより高橋さん作成)

佐野さんの超新星発見は2005年10月以来、約20年ぶりで、通算では4個目(独立発見を含む)となった。佐野さんは普段からとても熱心に変光星や新星・超新星などを観測されていて、今回の発見もその賜物と言えるだろう。


なお、同じりゅう座にある銀河NGC 4205に出現した超新星SN 2026fvxが明るいので、こちらも観測してみよう。SN 2026fvxは3月17日(世界時)にLASTグループが発見したIa型超新星で、発見時は20等と暗かったもののみるみるうちに増光して4月初旬に13等級に達した。4月下旬でも13等台後半~14等級の明るさを維持している。

超新星SN 2026fvx
超新星SN 2026fvxの観測画像と光度曲線。画像クリックで表示拡大(提供:(観測画像)佐野さん、(光度曲線)Latest Supernovaeウェブページ、David's Astronomy Page、IAU Transient Name Server AstroNoteのデータより高橋さん作成)

関連記事