AstroArts Topics

WINERED

赤色超巨星の表面温度を正確かつ手軽に測定する新手法

2021/03/04
超新星爆発前の大質量星の姿である赤色超巨星は、表面温度を正確に測定するのが難しいとされてきたが、鉄原子が吸収する赤外線スペクトルを調べるだけという手軽ながら高精度の新しい手法が開発された。

100億年前の光から鉄とマグネシウムの存在量を推定

2020/12/09
宇宙に存在する鉄などの重元素は、それを生成した星の痕跡でもある。宇宙初期までさかのぼって元素の量を調べることで、宇宙最初の恒星に迫れるかもしれない。

星間物質の温度と密度の精密測定に成功

2019/08/28
星間ガス雲による強い減光を受けている「はくちょう座OB2星団」の観測から、ガス雲内に存在する星間分子の近赤外線吸収スペクトルが初めて検出され、ガス雲の温度と密度が高精度で測定された。

WINEREDで観測、近赤外線波長域のA型星ラインカタログ

2018/12/03
天体のスペクトルから地球大気による吸収線を除去する際などに利用される、スペクトル型がA型の恒星について、近赤外線の波長域に見られる吸収線を辞書のように詳細に列挙した「ラインカタログ」が世界で初めて作成された。

塵を見通して検出、正体不明の有機分子

2015/02/17
東京大学と京都産業大学の研究チームが、塵が多く見通しが悪い環境にある星の光から、正体不明だった大きな有機分子による吸収線を多数発見することに成功した。