AstroArts Topics
大気
金星の大気にリン化水素を検出
2020/09/17
生命の指標にもなるリン化水素(ホスフィン)が金星の大気から検出された。この苛酷な環境に生命が実在する可能性は低いが、リン化水素の量は既知の化学反応等では説明できない。
冥王星の大気崩壊が急速に進行
2020/06/18
2019年7月に起こった冥王星による恒星の掩蔽を観測したデータの解析から、掩蔽観測時の冥王星の大気圧が2016年と比べて約20%低下したことが明らかになった。
太古の火星は温暖化と寒冷化を繰り返していたかもしれない
2020/05/27
NASAの火星探査車「キュリオシティ」が、太古の火星に水が数百万年も流れ続ける温暖な時期があった証拠と湖が凍ってしまう寒冷な時期があった証拠を発見した。
高緯度ほど不安定、金星大気の熱構造
2020/03/04
探査機「あかつき」などによる観測から、金星の高度40~85kmにおける気温分布が調べられた。金星では高緯度ほど大気が不安定な領域が広がっており、地球の大気構造とは反対の傾向にあるようだ。
系外惑星の大気からヘリウムを初検出
2018/05/11
ハッブル宇宙望遠鏡による観測で、系外惑星「WASP-107 b」の大気からヘリウムが検出された。太陽系外の惑星でヘリウムが検出されたのは初めてのことだ。
ホットサターンの大気に大量の水
2018/03/09
土星サイズの高温の系外惑星「WASP-39 b」の観測から、その大気に大量の水蒸気が存在するらしいことが示された。系外惑星の大気に関するこれまでで最も詳しい情報によれば、WASP-39 bは太陽系の惑星とはかなり異なる形成過程を経たようだ。
地球大気の歴史を紐解いて系外惑星の生命を探す
2018/02/26
過去の地球大気の組成を系外惑星の環境に当てはめてモデル化することで、系外惑星に存在する生命の痕跡を観測でどの程度検出できるかを推定する研究が行われた。
太陽からの紫外線が火星の大気散逸に及ぼす影響
2018/02/15
火星は重力が弱く磁場もないため、最も外側の大気は太陽風によって宇宙空間へ容易に流れ出していく。この散逸過程において太陽の紫外線が驚くべき役割を果たしている可能性が示された。
TRAPPIST-1の惑星に地球に似た大気や大量の水が存在か
2018/02/13
赤色矮星「TRAPPIST-1」を周回する7個の系外惑星に関する新たな研究成果が相次いで発表された。内側の5惑星は二酸化炭素などからなる薄い大気を持つ可能性が示唆されたほか、一部の惑星には地球の250倍もの水が存在するかもしれないという結果が得られている。
地球に似た組成の大気を持つスーパーアース
2017/11/21
地球から約40光年離れた系外惑星「かに座55 e」が厚い大気に覆われており、その組成が地球のものに似ている可能性を示す観測結果が発表された。
金星の大気循環再現システムを開発、「あかつき」データの利活用が可能に
2017/08/30
金星の大気の流れをコンピューターシミュレーションする大循環モデルに、観測データを融合させるシステムが世界で初めて開発された。「あかつき」による観測データの利活用で金星の謎の解明が進むと期待される。
表面と大気が詳細に観測されたアンタレス
2017/08/29
ヨーロッパ南天天文台のVLT干渉計で赤色超巨星「アンタレス」が詳細にとらえられた。太陽以外の恒星で大気中の物質の速度分布図が作成されたのは初めてのことだ。
系外惑星の大気の多様性を示す「ウォーム・ネプチューン」
2017/05/12
海王星サイズの系外惑星HAT-P-26 bの大気が、ほとんど水素とヘリウムで構成されていることがわかった。太陽系の惑星とは異なる傾向であり、系外惑星の大気の多様性を示すものだ。
生命の兆候探しに最適かもしれないスーパーアース
2017/04/21
40光年彼方の赤色矮星の周りを回るスーパーアースが発見された。ハビタブルゾーンに存在し大気があるとみられ、太陽系外生命の兆候を探すうえでのベストターゲットになるかもしれないと期待されている。
過去の火星大気は酸素が豊富だったかもしれない
2016/07/01
火星探査車「キュリオシティ」が酸化マンガンを発見した。過去の火星の大気中には現在より豊富に酸素が存在していた可能性を示すものだ。砂の模様からも火星の歴史を知る手掛かりが得られている。
メイブンが解明した、太陽風による火星大気のはぎ取り
2015/11/10
NASAの火星探査機「メイブン」の観測から、かつては温暖で水が存在したとみられる火星が現在のように冷たく乾燥した惑星となった過程において、太陽風による火星大気のはぎ取りが重要な役割を果たしたらしいことが解明された。