小惑星リュウグウを「ステラドームプロ」と「ステラナビゲータ11」で3D表示
【2019年7月1日 アストロアーツ】
日本プラネタリウム協議会(JPA)は、JAXAはやぶさ2プロジェクト・サイエンスチームが発表した小惑星リュウグウのデータを使って3Dモデルデータを作成し、全国のプラネタリウムでの利用のために公開しました。
デジタルプラネタリウム「ステラドームプロ」でも、この3Dモデルデータや、これを利用した投影用スクリプトをコミュニティサイトなどで公開しました。宇宙空間で、近づくにつれて立体的な構造が見えてくる小惑星リュウグウや、その自転の様子などの演出もできるようになりました。
また、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ11」では、このデータを使ってのシミュレーションを可能にする無償アップデータを公開しました。これはJPAのご厚意によるもので、天文ファンが自分のパソコンで小惑星リュウグウの様子を再現するショート番組を楽しんだり、小惑星リュウグウの近くから見る自転の様子をシミュレーションしたりできます。公開された「11.0cアップデータ」をインストールし、「ステラパネル」の「天文現象」から、「小惑星リュウグウ」を開いてご利用ください。なお、「ステラドームプロ」と「ステラナビゲータ」にはスクリプトやデータに互換性があり、これらのデータも相互に共有することも可能です。
ステラナビゲータ11で表示した小惑星リュウグウの3Dモデル。画像クリックで表示拡大
プラネタリウムの投影やパソコンの画面を見ながら、今も探査を続ける「はやぶさ2」に思いを馳せて、小惑星リュウグウの様子をぜひお楽しみください。
〈リュウグウ3D画像クレジット〉
- 3Dモデル JAXA/会津大/神戸大
- テクスチャ JAXA/東京大/高知大/立教大/名古屋大/千葉工大/明治大/会津大/産総研
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